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デイリーログをつけてみたら、5センチだけ毎日が楽しくなった。

 デイリーログをはじめて1か月が経ちました!!
 デイリーログとは、日々の出来事をまとめていく作業です。基本三日坊主をキメる私が1か月続くのは珍しいので、いまの私にあっているんだなと思います。

 デジタルツールが当たり前の昨今、「アナログツール(ノートとペン)でログすることになんの意味があるんぞ?」「そもそも日記と何が違うねん?」と思われる方も多いと思うので、私がデイリーログをはじめたきっかけや方法、感想などをまとめました。

デイリーログをはじめたきっかけは「休職」

 なぜ私がデイリーログをはじめたかというと、「休職中だったから」という理由が一番おおきいかもしれません。

 もともと、仕事をしているときはアナログ手帳でスケジュールを管理していました。スケジュールはもちろん、TODOやメモなどすべて手帳に書きこむタイプでした。
 いざ休職すると、当たり前ですが手帳を触る機会がゼロになりました。まあ仕事をしていないので、1時間単位の会議に追われることもなく、日々のタスクを管理する必要もほぼなくなったからです。おかげさまでのんびりした時間を過ごしていました。

 が。人間面白いもので、のんびりしすぎると日々が車窓から見る景色ぐらいあっという間に過ぎていくんですね。マジで何も覚えてない。その日の夜でさえ、「あれ? 今日何してたっけ?」となるわけです。せっかくの休職期間、自由に使える時間があるんだからそれはもったいない!(根がケチだから……笑)
 ということで、手書きへの恋しさも相まって、「手書きで毎日何かを書く習慣をつけてみよう」と思い立ったのでした。

気をつけたのは、「ゆるくはじめる」ということ

 バレットジャーナルやライフログなど、近年、自分の生活や人生に関わることを記録していくのがテチョラー(手帳を使うひと。今つくった造語。)界隈で流行っているように見受けられます。(知らんけど。)
 私もいろいろなやりかたを見ていて楽しそうだなと思っていた反面、こうも考えていました。
 そう、めんどくせえ……って。笑

 実践している人たちの手帳を見ると、もう細かいのなんのって。装飾はしているし記入のルールは決まってるしで、できる気がしねえ……と二の足を踏んでおりました。

 先にもお話ししたとおり、私は三日坊主のプロフェッショナル。そんな厳格なルールを決めたりオシャレジャーナルを目指したりしていては身が持ちません。
 ということで、デイリーログはゆるくはじめることを心がけました。

 具体的には、下記のようなことです。

①毎日やらなくてもいい

 デイリーログなのに、毎日やらなくてもいいことにしました。
 人間だから気分がのらないこともあるし、忘れることもあるし、書きたくない日だってあるはず。
 楽しく続けるならノルマのように感じてしまうルールはとっぱらってしまおうということで、デイリーログらしからぬゆるいルールを設けました。

②毎日書く量や内容が変わってもいい

 「毎日1ページ!」「毎日3行!」とか決めると「えー! 今日はもっと書きたいのに〜!」とか「今日は外出てないし、何も書くことねえ!」というときに困ってそれもストレスになってしまいます。
 内容についても、TODO書いて、その日の予定を書いて……となると時間がかかりすぎるし、何もない日に嫌な気分になりそうだったので、「その日に書きたいことを書く」という気持ちで臨むことにしました。

③ノートとペンはお気に入りのものを使う

 ノートとペンはまったく内容に関係ありませんが、「使うだけでテンションあがる!」「使うにあたってストレスがない」ものをチョイス。そうするだけでノートを開いて書きたいという気持ちが高まりますからね。
 私はコクヨの「測量野帳」ゼブラの「SARASA NANO」を使うことにしました。

 選定理由としては、
  ①どちらもくすみブルーで可愛かった(他にも何色かあります)
  ②測量野帳は表紙がしっかりしていて汚れなさそうだった
  ③サイズ感がちいさく、ページ数も少なくてはじめるのにちょうどいい
  ④3mm方眼だから自由に書きやすそう(文章もイラストも)
  ⑤めちゃくちゃお手頃価格
あたりです。

④誰にも見せない

 このノートの中身は誰にも見せないし、SNSにも公開しないことにしました。そのおかげで自分の本音やアホなこと、薄暗い部分も書けます。だって誰にも見せないから。この効果はのちほどご紹介します。

 以上、4つのことを意識してはじめることにしました。
 あまりにもゆるすぎてデイリーログとは言えないかもしれませんが、ストレスになりそうなことはとことん排除したのが今となってはよかったのかもしれません。

私のデイリーログの書きかた

 私は朝と寝る前の2回、ノートを開くことにしています。時系列で何を書いているかを紹介します。

①朝、日付・曜日・天気を書く

 朝起きたあと、どこかのタイミングでノートを開きます。朝食前でもいいし朝食後でもいいし、歯を磨いたあとでも顔を洗ったあとでもいい。「あ、ノート開くか」と思ったときに開きます。
 そして日付、曜日、天気を書きます。

日付・曜日・天気。天気はアイコンで。

②TODOや書いておきたいメモがあれば書く

 日付、曜日、天気を書いたあと、その日のTODOやきのう書き忘れたことなどをメモします。順番はバラバラでもいいし、タスクも書きたいこともなかったら何も書かなくてもOKです。
 私はTODOの頭を「□」、メモの頭を「・」で書いています。自分がわかれば違う記号でもいいし、全部「・」でもOK。
 これが終わればノートを閉じ、いつもどおりの日常を過ごします。

TODOやメモを徒然なるままに書いておく。

③寝る前、ノートを開いて天気とTODOをチェック

 寝る前、私は夕食もお風呂も終え、あとは歯を磨いて寝るだけだな〜とぼーっとしている時間帯にノートを開くことが多いです。
 朝書いたときと天気が変わっているときがあるので、そのときは天気のアイコンを追加します。
 また、その日TODOができたかを□に書き加えます(下画像内、グレーの注釈を参考)。できたことを褒める一言を入れるときもありますし、どこまでできたとか、進捗を追記することもあります。

雨なのに買いものを頑張った自分を褒めたっていい。

④自由気ままに書きたいことを書く

 そのあとはメモや日記、本や映画の感想、イラストなどを自由に綴ります。ここは本当にノールール。思いつくままに書いていきます。

イラストはゼンタングルを描いたりすることも。分量は気にせず書きたい分だけ書く。

 楽しかったことを書こう、とか意識することもありません。ポジティブな感情であろうがネガティブな感情であろうが、とりあえず思いついたままの順で書くことを心がけます。感情を書く必要もなく、メモでも構いません。
 書きたいだけ書けたら終了です。ノートを閉じて歯を磨いて寝ます。

⑤翌朝、きのうの終わりに線を引く

 朝起きてノートを開いたら、今日の日付を書く前にきのうの終わりに線を引きます。そして、続きに①のように今日のログを書いていきます。

これで一日分のログが終了。

 以上が一日の流れです。
 あくまで私の生活に最適化された結果なので、書きかたや進めかたは人それぞれ、ストレスのない方法でいいと思います。マジで。

デイリーログはわかったわ。で、何が変わったん?

 ここまで読んでいただいて(ありがとうございます)、「で、何か良い効果はあったの?」と疑問に思われる方が多いと思います。
 結論、あんまり変わってない。変わっても、ほんのささいなことが変わった。というのが正直なところです。
 詳しくご説明します。

①「日々を楽しく過ごそう」とほんのり思うようになった

 「せっかくデイリーログに書くんだし、散歩でも行くか」とか、「疲れてるけど買いものだけでもいこう」とか、「今日は雨だし映画でも観るか」とか、デイリーログをしていないときよりはわずかに積極性があがったかな? と思います。遠出なんかはしないし、ほんのささいな行動だけですけどね。何か深層心理で書くネタを求めているに近い。笑

②「何もない日って本当はないんだな」と思うようになった

 そうやって何かしら行動を起こしてみると、毎日何かが起こるんですよね。それもささいなこと。季節の移り変わりを肌で感じたり、実はニュースや話題に対して自分の意見を持っていたり。その日の自分を振り返る癖がつくと、ちいさなことでも自分が感じていることはたくさんある、と思えるようになりました。

③「なんだ、今日頑張ったし、楽しかったやん」と思うようになった

 私は自分に激甘タイプなので、デイリーログでもすぐに自分を褒めます。
 デイリーログする前は、「ああ、今日も何もできなかったなー」と思ってしまうことに地味にストレスを感じていたのですが、それが少なくなったように感じます。「洗濯機のボタンを押すだけでもできたな、よかったよかった」とか、「小説の執筆、筆がのらなかったけど300字だけでも進められた」とか。こういう肯定の積み重ねって結構大事だなと思いました。
 楽しかったことも同じで、「今日の友人の一言めちゃ笑った。笑」とか「もらった紅茶めちゃ美味しかった!」とか、おおきなことではないけれどちいさな楽しさや嬉しさを感じれるようになったと思います。

④ネガティブな感情に囚われ続けることが減った

 あくまで「減った」です。無くなったわけではありません。私、煩悩のかたまりですから!
 でもデイリーログに書き出すことによって、すぐに負の感情を手放せるようになった気がします。たぶん、深夜のファミレスでともだちに「カレシがさぁ〜」とか「上司がさぁ〜」って愚痴っているのに近い感覚なんだと思います。自分のなかに持ったままだとしんどいけど、吐き出すとラクになったり「あ、そんなに重大なことじゃなかったわ」ってなったりするじゃないですか。あの感覚。
 そういう意味では、ノートがありのままの自分を受け止めてくれる良いともだちなのかもしれません。

結論。デイリーログはこのまま続けようと思う。

 つらつらと書いてきましたが、私はこのままデイリーログとのお付き合いを続けていこうと思います。いつか飽きるかもしれないけれど、いまの私にとっては良い相棒のような気がしています。

 一日10行書くこともあれば1行の日だってあります。夜見直さずに翌朝メモを書き込んだりするし、夜の振り返りメモだけのことも多々あります。平均にしても一日5行、約5センチくらいしかノートを使いません。
 地球の裏側まで行ける変化はないけれど、約5センチの変化は感じています。自分にとって、ちょっとだけ楽しい変化が。
 だからデイリーログを続けようと思います。
 今後なにか心境の変化があれば、また記事にまとめます〜。

 ではでは、今回はこのへんで。

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