TVアニメの編集になりたい人へ

こんにちは~

今回はTVアニメの編集について話したいと思います

編集とはカットを全部つないで(TVアニメの場合250~350カットくらいです)

カットを切ったり伸ばしたりする作業です

今はPCで自分の撮影した映像を編集ソフトを使って編集している人も居るかと思います

作業としては、ほぼ同じですが…TVアニメの編集は尺(作品時間の事)が決まっていて

その尺に合わせてカットを切ったり伸ばしたりしなければなりません

これがけっこう大変です

全尺が、あまりにも長かったり短い場合は監督がセリフやカットを切る指示を出してくれますが…

あと昔はフィルムだったのでフィルムカメラの撮影用語もある程度、覚えなければいけません

編集のスキルとしてはテンポを良くしたり間を取ったりするセンスが必要です

例えば…侍が果し合いする場面で切りあいの時はカットを短く切ってタルくならないようにして、

一旦パッと離れて睨み合う時にはカットを伸ばして間を取ります

その辺の、さじ加減が問われるところです

他にもカットとカットのつなぎも上手く切らなければなりません

刀を振り下ろしきったカットと振り下ろされた刀を避けるカットを、

そのままつなぐと刀が振り下ろされるアクションがダブってしまいます

(まぁ、わざとやる場合もありますが…)

なので刀を振り下ろしきる前に切って、

次のカットは振り下ろされる刀の途中から使ってつなぎます

どの辺でつなぐか?は編集のセンスが物を言うところです

あと不要なところを切る作業もします

キャラクターが歩いて画面から消えてしまった後、

背景のみ映像が1秒続いたら間延びするので切るとか…

昔はフイルムだったので大変でした

今だとPCが計算&表示してくれますが、全体の尺もイチイチ検尺しなければならないし、

カットをつなぐのもセロテープ(もちろん編集用のセロテープですよ(^^;)でつなぐので

尺が足りなくなると切ったフィルムの端切れを、またセロテープでつなぎます

リテイクカットの差し替えもセロテープを剥がしてセロテープでつないで…

あとフイルムはネガフィルムという色が反転した物なので現像してポジフィルムにする必要です

なので現像して現像所が閉まって(深夜12時くらい)から

フイルムが編集に持ち込まれ、それから作業になりますから編集が終わるのは

大概お日様が顔をだす頃になります('Д')

最後にネガ編集というネガをつなぐ作業が必要になります

このネガは傷つきやすいので手袋をして慎重に作業しなくてはいけません

ネガは、糊(これもネガ編集用の糊です)でつないぐからホコリやチリ付きやすい

(スマホに画面保護フィルムを貼った事がある人は、わかると思いますが…)ので

気を付けなければなりません

つなぎが糊なので乾かないうちに触ると剥がれたりします

(これがまたネガ編集用の糊は、なかなか乾かないんだ)

今はPC上での編集なので、ずいぶん楽になりましたね

ただ、仕上の時と同じで停電すると大変です

あとPCがフリーズする場合もあります

セーブは小まめにね

今回は、この辺で終わります

ご拝聴ありがとうございました


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