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「ヘルペスウイルス性ぶどう膜炎」を患ってます。 13悟りは開けるか

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「地球見ててねー。」そう言われて帰された手術後。
シリコンオイルで眼球をパンパンにしてあるものの、網膜が浮力でレンズ側に浮いてくるのを防ぐために常に眼底側を上にしている必要があって、地球を見る=うつぶせで最低48時間を過ごさなければいけないことになった。
 
術後の夜は寝られないだろうなーと思い、さて、どうやって過ごそうかってベッドの上にサイドテーブルを通して枕を置いて体をそこに沿わせて下向いて座ってたら、頼んでいた痛み止めを持ってきた看護師さんが、そうじゃなくて完全にうつぶせでいて欲しいっていうので、仕方がなく体ごと完全うつぶせ&肘立てになった。U字枕持ってきますね~って言ってくれて、追加の枕なんかもお願いして持ってきて貰ったんだけど。
 
そもそもさ、目を手術してるのにU字枕とか使えるわけがなくてさ。あれって目の上くらいに当たるんだよね、どこに頭を置いても結果的に目周辺を押さえる事になるから、穴が開いてようがなんだろうが、頭を預けられないわけ。U字枕とセットになった、ちょっと傾斜した体を預けるやつもあるんだけど、頭が預けられないから胸を押さえられて苦しいの。んー、困ったなあ、やっぱり寝られないかー。普通の枕に体を預けてもさ、やっぱり重たいのは頭なの、頭固定されないと寝られないのね、知らなかったわーw
 
昼の間は、まだもぞもぞ出来るし診察やトイレやごはんで起きる事もあるので、枕&肘付きでなんとやり過ごせたけど、次の夜がまた来た。肘もそろそろパジャマやシーツの生地でひりひり痛いから手を伸ばしてなきゃ辛いし、そもそも点滴が繋がってるからあまり曲げておくこともできない。枕に体を預けた状態で、おでこにだけもう1個の枕をセット、でもね、目に影響のない範囲のおでこって狭すぎて頭を支えきれないんだよね、うつらうつらでその夜を過ごす。ううう、首が痛い。次の昼はもう肘が痛すぎて付けもせず、48時間経ったら本当に普通に戻っても良いですか?って診察時に先生に聞くと、いや、かっちり決められているわけではないので、もうちょっとやってて欲しいって言われちゃってさ。もうこうなったら意地ですよ、3日目の夜は五体投地を貫いてやったわ。
悟りが開けそうだったよ、キリスト教系の病院なのにwww


Wikipediaの五体投地のページから拝借。そもそも私は煩悩のみでできている故、結局悟りは開けずw


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