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よし先生の元気が出る原則教育論No.1

はじめまして。よし先生です。(^o^)丿
とある地域の,公立小学校の教員をしています。
教師として,今よりもっと充実した日々を送りたいと思っているあなたや,教師の仕事に興味をお持ちのあなたや,お子さんが学校に通っておられるあなたに,今日から,「よし先生の元気が出る原則教育論」を届けます。

「よし先生の元気が出る原則教育論」に,即効性はありません。
人が相手の教育です。そんなに甘いものではありません。即効性を求めるのなら,もうお読みにならないほうが良いと思います。(^^;)
でも,よし先生の「私はこう考える」という声に耳を傾ければ,そのうちきっとあなたの中にも,「自分ならこう考える」という,あなた独自の原則教育論が出来上がってくる事でしょう。(^^)
そして,その原則教育論は,あなたの強い味方となってくれます。(^_-)
それでは,「よし先生の元気が出る原則教育論」を始めます。あなたなりに解釈して,今後の実践に生かしてください。そして,ご自分の実践に基づいた新たなお考えやご提案があれば,私にもぜひ教えてください。私も自分の実践をより高めるために生かしたいと思います。どうかよろしくお願いします。

原則その1「教師とは,教育サービスの提供者である」→今まで,子どもたちにサービスを提供しているという意識はありましたか?
原則その2「教育サービスが成功したかどうかは,子どもたちの満足度に依存する」→自分だけで,満足していませんでしたか?
原則その3「子どもたちは,教育サービスの結果,高まった自分の価値ある状態に気付いてはじめて満足することができる」→子どもたちは,自分の現状に満足したり,自分の将来に希望が持てていますか?
原則その4「子どもたちが満足を得るためには,それぞれの『勉強の意味』を分かりやすく伝える必要がある」→子どもたちに,勉強の意味を知らせてきましたか?

教師も,日本の社会を構成する労働者の一員です。
そもそも労働とは,働きかける対象を,Aという状態から,Bというより価値ある状態へ高めていく作業だそうです。(西郷竹彦さんの講演より)
宝石を作る職人さんは,原石に働きかける(上手に削る)事で,より価値の高い宝石を作り出すのが仕事という事になります。

では,教師にとって働きかける対象とは何ですか?
それは人間ですね。つまり子どもたちです。

子どもたちが,Aという状態から,Bというより価値ある状態へ高まったというのは,どういうことですか?
例えば,算数の問題が分からなかったのが,教師の働きかけによって,分かる状態へと変わる事ですね。
また,もともと書ける漢字が,教師の働きかけによって,もっときれいに書けるようになったら,やはり状態が高まったという事になりますね。
水泳で,10メートル泳げていたのが,教師の働きかけによって,20メートル泳げるようになったら,これも教師が仕事をしたということになりますね。
人間が人間に働きかける仕事を,一般にサービス業といいますから,教師の仕事は,子どもたちに教育サービスを提供する仕事といえます。
サービス業にとって大切な事は,ひとつは充実したサービスを提供する事ですね。
でも,それと並行して大切な事は,顧客がサービスに対して満足してくれる事です。
提供する側が,いくら自信を持って充実したサービスを提供したとしても,顧客が満足してくれなければ,意味がありません。
顧客の満足を得るには,提供されるサービスの結果変わった顧客の状態が,如何に価値あるものか,上手に説明し,顧客に納得してもらう事が必要になります。一般にセールストークといわれるものがそれにあたります。

それでは,教育サービスについて考える時,どうすれば,子どもたちの満足が得られるでしょうか?
例えば,算数の問題でいうと,サービスが充実すれば,分からなかった問題がたくさん分かるようになるわけです。
しかし,「問題はたくさん分かったけど,それがどうしたの?それが何になるの?」と思うようであれば,子どもたちは,サービスは受けたが満足はしていない,いわゆる「算数はできるけど,算数の授業は嫌い」というタイプの子どもたちになってしまうわけです。
しかし,算数を分かるようになるという事が,自分にとって如何に価値あることかが分かれば,問題が分かれば分かるほど,価値ある自分に変わっていくと自覚できるので,「問題がどんどん分かって,算数が面白い」と感じる子どもになるわけです。

第2回目は,
教育サービスのもつ特殊性などについてお話したいと思います。

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