こくばバドレックスVMAX解説(SM9~s6K,s6H)
どうも、凱です。
noteではお久しぶりです。
要望も多くあったので、愛知の自主大会で使用した《こくばバドレックスVMAX》の解説をしていきます。
参加した自主大会の戦績は、2大会で13勝3敗という結果でした。
(勝率81.25%)
■環境考察
ここでは、現環境に存在するデッキをTierで表す。
Tierの定義は、デッキの強さ×使用者の数とする。
Tier1
《こくばバドレックスVMAX》
《ムゲンダイナVMAX》
"三神ザシアン"
Tier2
《はくばバドレックスVMAX》
《ミュウツー&ミュウGX》(悪エネルギー軸)
《れんげきウーラオスVMAX》
《マッドパーティ》
以下略
■弱点への考え方とデッキ選択について
当然のことだが、ポケモンカードには弱点が存在し、デッキ相性に大きな影響を及ぼす。
特に今回の記事で解説していく《こくばバドレックスVMAX》は特に弱点という要素に悩まされるだろう。
必ずしもこの考え方が当てはまる、正しいということはないが、弱点を意識しすぎてしまい、間違った選択をしてしまったことがあるからこそ、伝えられることがあると思い、今回の選択における考えをまとめることにした。
実際にこのデッキを使うのを決めたのは、大会の前日で、「大会当日弱点のデッキと何回当たるのか。」と考えていた。
ただし、現在の大会の分布などを調べても、現環境では、特定のデッキの使用率が20%を超えるようなことは珍しく、大会に参加すると、多くの種類のデッキと対戦することを想定しなければならない。
体感の数字ではあるが、《こくばバドレックスVMAX》というデッキは、悪タイプのデッキに対しては3~4割の勝率であるが、それ以外のデッキに対しては5~7割の勝率を叩き出せる。
また、中途半端な対策であれば、それを跳ね返すだけのパワーがあるデッキだと認識している。
まとめると、
・現環境は、使用デッキの分布がまばらになりがち。
・特定のアーキタイプ以外に対しては有利な試合運びができる。
《こくばバドレックスVMAX》を選択した理由として、
使用デッキの分布がまばらになりがちな現環境において、《ムゲンダイナVMAX》、《ミュウツー&ミュウGX》(悪エネルギー軸)以外に対し、有利な試合運びができる点が主な理由である。
構築次第ではあるものの、《ムゲンダイナVMAX》に対し、勝率4割前後の勝負になる(全く勝負にならないわけではない)と判断し、直近2回の大会で選択することにした。
ここ1週間で参加した2つの自主大会では、この考え方で1度取り組んでみることにした。
■デッキリストの変遷
・マグノリア杯使用リスト
【デッキコード】FVFvFV-fVg1eP-VVkfbw
・たみポケ使用リスト
【デッキコード】MpSSpM-MC6cJ7-pyRU2M
変更点:
《ポケモンいれかえ》1→《あなぬけのヒモ》1
《博士の研究》1→《リセットスタンプ》1
■採用カード解説
・ポケモン(17枚)
《こくばバドレックスV》3-1
2種類の採用だが、4枚全て「シャドーミスト」、「アストラルビット」でも良い。
たまに後攻1ターン目に「やみをまとう」を使うシーンも出てくるため、選択肢があることに越したことはない。
いれかえ系のグッズが少ない相手に対して、「ホロウバインド」で《デデンネGX》や《クロバットV》などを縛り、後から「アストラルビット」でそれらのポケモンを倒すといったこともあるかもしれない。
《こくばバドレックスVMAX》4
乗ったら強いので4。
悪いことは言わないので、4枚入れて欲しい。
《マーシャドー》2
このデッキはスタジアムが0枚なので、2枚採用。
《ふつうのつりざお》で使い回すことを考えると、相手のスタジアムを2〜4回壊せれば十分という判断。
《デデンネGX》2
《クロバットV》と比較して、
・初動での解決性能が高い。
・《頂への雪道》でなく、あえて《無人発電所》を採用しているデッキが少数。
などの理由で、《クロバットV》よりも優先した。
サイドに落ちているだけで《クイックボール》、《ポケモン通信》の価値が下がるため、2枚目を採用した背景もある。
《ゲンガー&ミミッキュGX》1
ゲーム中いつでも1ターンを作り出せるカードとしての採用。
特に《こくばバドレックスVMAX》の特性と相性が良く、盤面のエネルギーを一気に増やすタイミングを能動的に作ることが可能。
序盤の展開に必須ではないため、1枚の採用。
《オーロット&ヨノワールGX》1
《マリィ》、《リセットスタンプ》→「ナイトウォッチャー」からマウントを取る展開や、要所で「ペイルムーンGX」を使うための採用。
使わないゲームもあるため1枚採用。
《ミュウツー&ミュウGX》1
基本的に悪弱点のポケモンばかりなので、弱点を散らすための採用。
「ミラクルツインGX」も《こくばバドレックスVMAX》の特性のおかげで狙ったタイミングに使いやすい。
《ネクロズマV》1
主な採用理由としては、
・サイド2のアタッカー。
・最速2ターン目から相手のVを倒せる。
前者の理由の補足として、
最初に2枚のサイドを献上した場合に、残り4枚のサイドで、こちらのVMAX、TAGTEAMを最大2回相手に押し付けることが可能になるため。
後者の理由の補足として、
《こくばバドレックスVMAX》や採用されているその他TAGTEAMでは、2ターン目に相手のVを倒せるダメージはほとんど出せないが、《ネクロズマV》はそれが可能である。
先攻時には、《ビクティニVMAX》の「ダイビクトリー」や《はくばバドレックスVMAX》の「ダイランス」に近い動きを期待できる。
※《ゲンガー&ミミッキュGX》の「ホラーハウスGX」で後攻時でも近い動きを再現可能。
《ガラルサンダーV》1
主に相手の《ムゲンダイナVMAX》を倒すための採用。
相手のデッキよっては、サイド2のポケモンでVに先殴りするなどが期待できる。
《ムゲンダイナVMAX》があまりにも増加する場合は、
《ネクロズマV》→《ガラルサンダーV》(2枚目)と変更することも念頭に入れたい。
トレーナーズ(29枚)
・グッズ(18枚)
《クイックボール》4 《霧の水晶》4
序盤に盤面に出せる《こくばバドレックスV》の枚数に関わるため、どちらも最大枚数。
《ポケモン通信》2
ポケモンの採用枚数(17枚)に対してはやや控えめな枚数。
このデッキは、即座に場に出したい、またトラッシュに送りたいポケモンが多く採用されているため、ポケモンの採用枚数に対して、《ポケモン通信》の枚数はやや控えめとなっている。
《しんかのおこう》2
《こくばバドレックスVMAX》に触れるカード。
ポケモンの採用枚数が14,15枚を下回る場合は、《ポケモン通信》よりもこちらを優先して入れることも視野に入れる。
《ポケモンいれかえ》2 《あなぬけのヒモ》1
元々は《ポケモンいれかえ》を3枚採用していたが、1枚《あなぬけのヒモ》に変更。
序盤に「ホラーハウスGX」から入る展開や“三神ザシアン”相手にサイドを進めやすいなどのメリットがあるため、両方採用することにした。
「めいかいのとびら」でドローが進みがちなため、後半になるほど選択肢があることが活きやすい。
《ふつうのつりざお》1
・《マーシャドー》を使い回す。・《博士の研究》、《デデンネGX》の特性で巻き込んだ《こくばバドレックスVMAX》を戻す。
・《超エネルギー》を使い回す。
など用途が広いため採用。
相手の《やまびこホーン》のケアとしても使える。
《ツールスクラッパー》1
《ムゲンダイナVMAX》の《おおきなおまもり》や《ツールジャマー》、
相手の《こくばバドレックスVMAX》の《ふうせん》など剥がしたいポケモンの道具が多く存在するため採用。
《リセットスタンプ》1
最初にサイド2のポケモンを取らせてからゲームを進める展開が多く、《オーロット&ヨノワールGX》を絡めた逆転要素でもあるため採用。
2-3とサイドを献上しがちなため、強力に使えるシーンは多い。
《ふうせん》2
いれかえ系のグッズと合わせて最低でも5枚は採用したかったので、採用。
《オーロット&ヨノワールGX》や《ネクロズマV》など、にげる3のポケモンが複数枚採用されているため、《ふうせん》の3枚目よりもいれかえ系のグッズを優先した。
サポート(9枚)
《博士の研究》3 《マリィ》3
ドローサポート。
増やすなら《博士の研究》か《マリィ》の4枚目。
《ボスの司令》3
4は過剰なので、この枚数に。
エネルギー(14枚)
《超エネルギー》11
最低ライン。
《こくばバドレックスVMAX》を使う上で、これ以上は減らせない枚数。
《オーロラエネルギー》3
《ガラルサンダーV》、《ネクロズマV》に付ける用。
超エネルギーになるカードでもあるため採用。
■不採用カード解説
《ミュウツー》
《霧の水晶》からも触れ、特性「マインドリポート」で実質サポートに変換できるカード。
《回収ネット》を採用しない場合は、1度きりの使用になってしまう点やベンチ枠を埋めてしまうカードでもあるため、不採用とした。
また、2-3とサイドを取らせた後の負け筋でもある。
《クレセリア》
「クレセントグロウ」によるエネルギー加速が採用目的になると思うが、1体にエネルギーを集めてしまうことによる弊害も少なからずあるため、優先度を下げた。
《ソルガレオ&ルナアーラGX》
悪弱点でない点や230ダメージ出せる「コズミックバーン」の存在が主な採用理由になる。
ただ、1匹のポケモンに4エネルギー集める点や230ダメージ出したいタイミングが主に2ターン目であることからもやや使いにくさが目立ち、不採用とした。
今後、より悪タイプのポケモンが環境に食い込む際には採用を検討したい。
《ともだちてちょう》
このデッキでは、《ミュウツー》よりもこちらの採用を検討したい。
《博士の研究》や「デデチェンジ」で捨ててしまったサポートの再利用はもちろんのこと、終盤に強い山札を作れるため、採用の余地は十分にある。
《混沌のうねり》
相手のスタジアムに干渉するカードは《マーシャドー》の「リセットホール」で十分という判断のもと不採用とした。
現状、スタジアムの枠を《混沌のうねり》に割いているデッキが多く、こちら側の《混沌のうねり》が意味をなさない試合が多くあった。
《トレーニングコート》
トラッシュの基本エネルギーを使い回すことが可能になるスタジアム。
枠の都合で不採用としたが、エネルギーの管理が楽になるカードではあるため、採用の余地はある。
《頂への雪道》
《マーシャドー》を複数枚採用している《こくばバドレックスVMAX》のデッキに採用を検討したいカード。
このカードを採用する際には、《リセットスタンプ》や《オーロット&ヨノワールGX》に寄せて構築したい。
《ホラー超エネルギー》
《ガラルサンダーV》を採用しない場合は、《オーロラエネルギー》よりも優先度が上がる。
確定数をずらせることも多々ある。
■立ち回り
ここでは、仮想敵との戦い方を主に書いていく。
《こくばバドレックスVMAX》
相性としては五分。
盤面に極力TAGTEAMのポケモンを置かないようにして立ち回ると、ダメージ量やサイドプランで優位に立ちやすい。
序盤の目標として、
先攻時:2ターン目に《ネクロズマV》で攻撃を始める。
後攻時:「ホラーハウスGX」から先攻時と同じ動きを目指す。
《クレセリア》の「クレセントグロウ」が絡まない限り、こちらの《ネクロズマV》が相手の「ダイガイスト」で倒される可能性が低く、「スペシャルレーザー」を複数回使いやすい。
複数回使えた場合は、アドバンテージの差で押し切れる展開になりがちである。
ゲーム中にGXワザが余った場合は、ハンド干渉と合わせて、「ペイルムーンGX」を使用することもしばしば。
相手に入れ替えられたとしても、「ダイガイスト」の打点を抑えてから押し切る展開にもなりがちである。
《ムゲンダイナVMAX》
不利なマッチ。
序盤の動きとしては、《ガラルサンダーV》で攻撃する展開の他、
《ミュウツー&ミュウGX》で「ホラーハウスGX」を使用し、マウントを取る展開を目指す。
後半にGXワザが残った場合は、ハンド干渉+「ペイルムーンGX」で逆転を目指す。
なるべくサイドを3‐3と取られてしまわないようにポケモンを展開する。
"三神ザシアン"
微有利なマッチ。
「ホラーハウスGX」からマウントを取る展開が多い。
攻撃回数が足りると判断した場合、《ミュウツー&ミュウGX》で、「ポルターガイスト」や「ナイトウォッチャー」を使い、押し切る展開も見込める。
《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》を序盤の2,3ターンで倒すのが難しく、順当に動かれそうな場合は、《ボスの指令》や《あなぬけのヒモ》で《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》を避けながら、盤面にエネルギーを貯めていき、最後に《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》を倒すゲームプランも考えられる。
《はくばバドレックスVMAX》
相性としては五分。
先攻を取った側が有利な試合になりがちである。
相手の構築次第にはなるが、ここでは特に《インテレオン》軸を想定する。
先攻時は、2ターン目に「スペシャルレーザー」で《はくばバドレックスV》を取ることを目指す。
後攻時は、《こくばバドレックスV》を複数体置き、サイド2のポケモンを取らせてから相手の《はくばバドレックスVMAX》を先殴りすることを目指す。
TAGTEAMのポケモンは、相手にサイドを与えやすいため、なるべく場に出さない。
《ミュウツー&ミュウGX》(悪エネルギー軸)
不利なマッチ。
序盤のゲームの組み立て方として、
・《ミュウツー&ミュウGX》で「ホラーハウスGX」。
・《ネクロズマV》で攻撃する。
前者の場合、《マリィ》+「ナイトウォッチャー」で相手の要求を上げる動きを目指す。
後者の場合は、相手のサイドが4→1と進む展開を期待できるので、ゲーム後半の《リセットスタンプ》+「ペイルムーンGX」での逆転を狙う。
どちらのゲームプランを取るかは、相手の盤面やこちらの手札次第でその都度選択していく。
《れんげきウーラオスVMAX》
有利なマッチ。
《デデンネ》を置きすぎなければ基本的に攻撃回数は足りる。
相手の場に《ジラーチGX》がいる場合は、優先して倒しにいく。
相手のポケモンに一撃で倒されることはほぼないこともあり、使うGXワザの候補は、「ミラクルツインGX」。
《マッドパーティ》
有利なマッチ。
基本的には、「アストラルビット」を中心に相手の《ヤバチャ》、《ホルビー》を倒していく。
相手の盤面に特殊エネルギーがない場合は、「シャドーミスト」を使用していくが、《きとうし》の採用も考えられるので、準備が整い次第「アストラルビット」を使っていくのを勧める。
使うGXワザの候補は、後攻時に「ホラーハウスGX」で、後攻2ターン目から「アストラルビット」を狙う。
■おわりに
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引用元
【ポケモンカードトレーナーズウェブサイト】
https://www.pokemon-card.com/
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