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那智勝浦町昔懐かし話 第56話


第56話『夕暮れサマーコンサートinブルービーチ那智』
 
はい、雪も降るほど寒い今日この頃ですが、真夏の話であります。この季節感タケちゃんならではなのであります。仕事柄色んな町お越しのイベントに携わってきたというか企画してきたわけでありますが、今も続いている物、形や名前を代えて残っている物、その時非常に盛り上がり花火のごとく消えてしまった物いろいろあります。そんな中で何年か続き形を代えて今も他の有志が行っているコンサートであります。でわでわ第56話です。
 
皆さん、寒い日が続くと早くあつたかくなんないかなあ~と思い、暑い日が続くと、あ~早く涼しくなんないかなぁ~と思う人はわがままな生き物であります。今回は真夏のカンカンでりの日の夕暮れ時のお話であります。昔NSPというグループの「夕暮れ時はさみしそう」と言ういい歌がありましたが、このコンサートがあれば、ちーとも寂しくないですよ。時は平成12年までさかのぼります。国のCCZ計画で、那智の浜周辺が開発され、国道からの海水浴場への立体道が出来、また那智の浜の護岸が整備されて完成した頃である。このころから花火大会もほとんど那智の浜で行われていた。そして那智海水浴場が
環境省の快水浴場(かいすいよくじょう、海水ではありません。水分の質とか環境とか安心して泳げる基準で選定)の全国で12カ所しかない特選に選ばれた。和歌山でも2カ所後一つは片男波である。このことを全国にもつとPRしようやないかということで、夏の海水浴シーズンに那智の浜を格好よく「ブルービーチ那智」と言うようになりコンサートを護岸を舞台に行うようにした。砂浜に観客が自由に座り、階段溝の一番上に演奏者が立つ。観光協会主催で少ない予算で行った。階段溝の一番上にテントを2張り立ててその中にドラムとかアンプとか置いて演奏する。電源は放送室から引いてきたりした。音響も知り合いの持っているミキサーとかを借りて、この年は、アマチュアバンドとなんとプロの知り合いのシャンソン歌手が歌ってくれた。昼間から夕暮れまで。そして翌年から開催時間も午後4時くらいからとしてコンサート名を「夕暮れサマーコンサートinブルービーチ那智」とした。そして平成14年には、砂浜に仮設ステージを作り、階段溝や砂浜に観客は座りステージを見る。目の前にステージ、その後ろには海原、そして上空には星と満月という素晴らしいロケーションである。この年は少し予算も付けてもらい、和歌山の誇るウインズ、地元のサウスマリーン楽団、グリーンコーラス等素晴らしい音楽に観客も酔いしれたのである。書くのが遅れたが、サマーコンサートは、この12年だけ500円のチケットで、後は無料で楽しめるようにした。このあと少し間があいたが、平成15年から約5年間、今度は体験博の行われた駐車場のテント跡で行い地元や近辺のダンスチームや、アマチュアバンド、アフリカン太鼓やフラダンス等夕暮れ時から午後9時頃まで、観光協会や出演者達の運営で行った。司会はなんと僕と同僚のIさん。ポスターやチラシも手作り。アンプとかも持ち回り。音響はプロだがほとんどボランティアみたいなもの。近くの家から「うるさいそ゛」と役場に苦情の電話が入り、その後何人かで謝罪と説明に行くと手作りでやっていることに感心され、次の年からは観客に変わった方もいた。
 
 
観客も地元の方はもちろん、観光客も訪れ、またそのために露天も出たりした。夕暮れコンサートは行わなくなつたが、今は海水浴シーズンに有志が同じ場所でダンスや、アマチュアバンド、フラダンスの披露等行っている。
少ない予算で、ほとんど手弁当で行っていた「夕暮れサマーコンサートinブルービーチ
那智」夏の良き思い出である。出来ればまたやりたいものである。
 
 
               第56話終わり
 
 
 

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