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ドイツ、ロシアによるガス削減で石炭火力発電所を稼働へ

昨年4月、ドイツの経済大臣ロベルト・ハベック(社会民主党、自由党と連立する緑の党所属)は、現在40%のグリーンエネルギーを2030年までに80%に引き上げるための法案を発表した。

そして6月19日、ハベック大臣は、ロシアからの天然ガス供給がさらに減少するため、ドイツは発電用ガスの使用を制限し、貯蔵施設の充填を優先させなければならないと発表した。

大臣談話にはこうある。「ガスの消費量を減らすために、発電に使うガスの量を減らさなければならない。代わりに石炭火力発電所をもっと使わなければならないだろう。さもなければ、冬は本当に逼迫するだろう "と述べている。

6月23日、ドイツ政府は緊急ガス計画の「警報段階」(フェーズ2)を発動した。3月以来、フェーズ1が続いており、日々の流量をより厳しく監視し、ガス貯蔵施設の充足に重点を置いている。フェーズ2では、最終的な緊急事態の段階で発動される国家介入を必要とせず、市場はまだ機能することができる。

EUはまた、気候政策担当のフラン・ティマーマンスが、10カ国の加盟国がガス供給に関する「早期警告」を発したと述べ、石炭への一時的な回帰を示唆している。「ガスが完全に途絶えるリスクは、かつてないほど現実味を帯びてきた」と述べた。EUのガス貯蔵量は、3月の〜26%から現在は〜55%へと回復している。EUの指導者たちはロシアのガスに代わるものを見つけようと躍起になっており、EUは11月に80%の容量に達することを目標としている。

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