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プラスチック・パンデミック

オーストラリアの環境団体の発表した、「COVID-19はプラスチックのパンデミックを引き起こした」という内容です。見逃しがちな一面ですね。

https://www.theepochtimes.com/covid-19-has-caused-a-plastic-pandemic-says-australian-environmental-body_4310735.html

プラスチック汚染は、CCPウイルスの大流行が到来する以前からすでにいたるところに存在していたが、この2年間で、使い捨てのマスク、手袋、食品包装の使用量が急増し、プラスチック廃棄物の山が急拡大しているという。
新しい研究によると、1分間に300万枚、1カ月に1290億枚のマスクが環境に投入されているという。
そのほとんどがリサイクルできない軟質プラスチックでできている。科学者によると、軟質プラスチックは有害な化学汚染物質やマイクロプラスチックを環境に放出し、分解するのに450年もかかると言われている。
オーストラリアでは、海洋生物にとって最も有害な消費者向けプラスチックであるにもかかわらず、軟質プラスチックの4%未満しかリサイクルされていない。
世界保健機関(WHO)の2月の報告によると、2020年3月から2021年11月の間に約8万7000トンのPPE(個人保護具)が発注され各国に出荷されたが、その大半は廃棄物として処理されることになった。
これは、国連の共同緊急イニシアチブを通じて調達されたCOVID-19商品のみを考慮したものであり、一般市民や他のイニシアチブを通じて発生した廃棄物は含まれていない。

プラスチック・パンデミックの影響を知るため、マスクの数を数える事が必要@豪州

COVID-19の余波を受けて環境が悪化する中、オーストラリア最大の地域密着型環境イベント「クリーンアップ・オーストラリア・デー」は、3月6日に市民科学プロジェクトを立ち上げ、オーストラリアのフェイスマスク問題の程度を測定する予定である。
このプロジェクトでは、捨てられたフェイスマスクの数を集計し、オーストラリア全土で急増しているプラスチック廃棄物の数、傾向、影響を把握する。 クリーンアップ・オーストラリア会長によると、現在この問題についての統計的調査は行われていないとのこと。
「COVIDのおかげで、環境問題が解決したわけではありません。むしろ、ゴミの山ができたことで、環境問題は深刻化しています」と会長。
「使い捨てマスクは環境にはふさわしくないので、クリーンアップ・オーストラリア・デーには、ボランティアに集まってもらい、マスクの撤去とカウントを手伝ってもらうよう呼びかけている」。

生ごみから作られるプラスチック代替品

マスクのゴミと同時に、包装されずに販売されたり個別包装されずにカウンターに陳列される食品が少なくなったことで、プラスチック包装の廃棄も増えている。
そこで、モナシュ大学のイン上級講師らは、石油由来のプラスチック製食品包装に代わる革新的な包装を研究している。使い捨てのプラスチックを使う代わりに、食品廃棄物を利用してバイオポリマーフィルムと呼ばれるバリアフィルムを作る可能性を研究しているのである。
「このフィルムは、使い捨てのプラスチック製食品包装に代わる無害な代替品で、果物、乾燥食品、油などの包装に使用できる。生分解性が高いので、廃棄も簡単」と、イン氏は、2年後の市場投入を目指すこのプロジェクトについて語った。

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