ノーベル物理学賞のクラウザー博士が「地球は気候変動の危機にはない」と!
2022年にノーベル賞物理学賞を受賞したジョン・クラウザー博士(80)が、「地球は気候変動の危機にはない」と主張した。
「Quantum Korea 2023」の講演で、クラウザー博士は、「気候変動は危機ではないと思う」と述べ、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)を「最も危険なニセ情報源の一つ」と呼んだ。
エポックタイムズとのインタビューで、気候は「雲のサーモスタット」 と呼ぶものによって決定されている。つまり、温度が高すぎると、より多くの雲が地球を覆い始め、その反対もまた然りという自己調整プロセスである。
先進国を中心に、2050年「ネットゼロ」や脱炭素の運動が進められている事に対して、気候に関する科学研究が政治の犠牲になっていると語っており、すでに膨大な資金が気候問題に投入されているため、問題はますます深刻だと指摘した。
気候変動というと、気候変動モデルの杜撰さが指摘されている。科学技術の世界では、仮説を設定し理論を構築し、そのモデルに基づきシミュレーションを行い、その結果と実測値と比較して、設定したモデルの妥当性を評価するということを行う。
気候は関係する因子が多数ある。太陽の運動、公転軌道などの宇宙規模の要素にはじまり、地球の大気や海洋の動き、はては温度測定の場所やその測定方法まで、相当多くの要素が複雑に絡まった現象であり、とても人知の及ぶものではない。
それを非常に単純化して数学的モデルを作成し、シミュレーションをして、予測を行うわけである。結果については、パラメータを振らしたり、条件を変えたりするチューニングという人為的な作業をすることがある。
気候モデル/シミュレーションの結果と実測値がどれだけ一致しているのか?
それを示すのが下図である。計算値は、実測値よりもかなり高温を示していることがわかる。この結果の儘、2030年、2050年まで外挿していくと、この気温のギャップは相当の開きになる。UNなどでは実測値に合うような修正をすることなく、モデル計算値を中心に未来の議論を進めているようである。
それは机上の空論、絵に描いた餅とでも言い得るもので、現実を知らない政治家や官僚のやっている事ではないだろうか!