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CDC、ワクチン・スケジュール変更を指示、一部は心臓の炎症対策のため

2月4日、米国疾病対策センター(CDC)は、免疫力の弱い人に対してワクチンの接種スケジュールを変更すること、そして、一般の人には、接種後の心臓炎症対策として、別の変更を行うことを発表した。

https://www.theepochtimes.com/cdc-signals-changes-to-covid-19-vaccine-schedule-in-part-to-address-heart-inflammation_4259208.html?utm_source=Morningbrief&utm_campaign=mb-2022-02-07&utm_medium=email&est=lt07eYfusZ1hqbqpE2wmYc7fawlEtKpnOY3W40Sxbr705wDt7VE1xIIeMCFCtQ%3D%3D

CDCは、ワクチン諮問委員会に対し、「免疫力が低下した人々に対するガイダンスを調整する」ことを明らかにした。このグループは、一般集団ほどワクチンの接種効果が明らかでないため、モデルナやファイザーのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの4回接種が推奨される人々である。
現在のCDCのガイダンスでは、「免疫不全者は2ヶ月以内にmRNAワクチンを3回接種し、3回目の接種から少なくとも5ヶ月後に4回目の接種を受けるべきである」としている。
今回の改訂では、3回目の接種から3カ月後に4回目の接種を受けることが推奨されている。
更新されたガイダンスでは、「ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のCOVID-19単回接種を受けた集団については、接種後少なくとも28日以内に2回目の接種を受け、早ければ2カ月後に3回目の接種を受けるべき」とされている。これは、J&Jまたはモデルナ社のワクチンを接種した18歳以上とファイザー社を接種した12歳以上の人々に適用される。
初期免疫反応、時間の経過による防御力の低下、オミクロン変異体による高い地域感染などが懸念されるため、防御力の低い人々には、早くブースター投与を受けられるようにすることが目的だということである。
デルタ株に対して、ワクチンは感染に対する防御力が時間の経過とともに低下することが報告されていた。現在主流となったオミクロン株については、さらに悪い成績を残している。
マサチューセッツ総合病院の感染症専門家で、パネルのメンバーでもある コットン博士は、「この2ヶ月間、ワクチン接種スケジュールなど、すべてルール通りに行って来たが、それにも拘らずウイルスに感染した免疫不全の患者を多く診た」と述べ、今回のガイダンスの更新は、「劇的な助けになる」と述べた。
もう一つの変更は、一般市民にも適用される可能性があり、mRNAワクチンの1回目と2回目の接種の間隔についてある。現在、ファイザーの2回目は、初回接種から21日前後、モデルナの2回目は初回接種から28日前後での接種が推奨されている。しかし、現在、ワクチンを接種した多くの年齢層、特に若い男性において、心臓の炎症を起こす割合が予想以上に高いことが分かっている。
カナダとイギリスのデータによると、1回目と2回目の接種間隔を長くすることでワクチン効果が高まり、mRNAワクチン接種後に発生する心筋炎と心膜炎の発生率が低下することが示されている。
ルシール・パッカード小児病院の医療担当官で諮問委員会の委員長を務めるリー博士は、「接種間隔を広げれば、心筋炎の観点から安全である可能性が高くなるだけでなく、より効果的である可能性があることをかなり確信させるデータだ」と述べている。
一部の国では、心臓の炎症の問題から、mRNAワクチン、特にモデルナの青少年への使用を中止または縮小しているが、米国の保健当局は、今のところ、5歳以上のすべての米国人にこのワクチンの接種を推奨し続けており、「このワクチンは心臓の炎症が原因の入院を防ぐよりも、多くの入院を防ぐ」と主張している。
同委員会のCOVID-19ワクチン作業部会は、様々な国で変更されたワクチンスケジュールを分析した結果、mRNAワクチンの1次接種と2次接種の間隔を8週間とすることを支持した。CDCは、このアドバイスに従うかどうかまだ決めていない。
もし変更されれば、改訂されたスケジュールは何百万人もの人々に影響を与える可能性がある。12歳から39歳までの約3300万人のアメリカ人が未接種のままであり、それ以上の年齢層の数千万人のアメリカ人も同様である。また、モデルナやファイザーの一次接種から5ヶ月後、J&Jの一次接種から2ヶ月後に推奨されているブースター注射も、今後は延期されることになるかもしれない。

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