[日記] 役に立った大学の授業(文系学部卒)

友人が「大学の授業で役に立ったことない」って呟いてたのを見て、自分は結構役に立ったなあと思ったので書いておく。勉強したこと・覚えてること→役立ってる点の順で段落を分けて書く。


・経済学

経済学部だったのでそれなりに授業は受けた。あんまり真面目に受けてなかったけど、経済学の基本くらいは多少勉強した。マルクス経済学が意外と面白かった(リンネル)。パレート最適、偏微分、効用関数、ゲーム理論。

一番直接役に立ってるのはゲーム理論。ポーカーとかの戦略概念の理解に必要。社会を数理モデル化するという考え方は物事を考えるときに役に立ってると思う。社会問題系にも経済の視点が持てるのはよい(社会問題の話題あんまり好きじゃないけど)。効用関数の概念は今の自分の考え方にかなり影響を与えている。

・経営学

経済学系よりこっちをメインに受けてた。会社経営、会計、組織論、生産管理、マーケティング、あと社会学っぽいけどグラフ理論とか。統計学もここに含むことにする。

実学っぽいので役に立つ感が一番分かりやすい。働くうえで大体そのまま役に立ってる。のちに簿記2級を取ったけど、仕事に一番役立ってるのは文系学問だと簿記会計だと思う。

・法学

主に商法。六法全書買うほどではなく、商法関連の授業を少しだけ受けた感じ。試験全然書けなかったのになぜか成績が良かった記憶がある。

法律の知識がそのまま役に立つ部分もなくはないけど、ほとんどは忘れているのであんまり使ってはいない。むしろ1つ1つの条文とかよりも、法律とはどういうもので、どのように書かれ、どのように運用されるのか、という概観図が持てたことの方が大きい。

・ドイツ語

第二外国語で選択。これでクラス分けがされるのだけど、女子がめちゃくちゃ少なかったので、フランス語かイタリア語にすれば良かったという気持ちはある。

ほとんど忘れてるけど、ヨーロッパ旅行に行ったときにドイツだけ文字が読めて発音できるので安心感があった。単語の意味は分からんけど。めちゃくちゃあ役に立ってるかっていうとそうではないけど損もしてない(たいていの学問・知識はそうだけど)。

・情報

正式名称は情報でいいのか?教養の授業で選択。Rubyの授業と、Perlでの形態素解析をやった。どちらも半期だったのでほぼ入門みたいなもの。HTMLをプログラミングから除くとして、初めてプログラムに触ったのが多分Ruby。

ITエンジニアをやっているので、これで役に立ってなかったら嘘。Rubyは演算子が再定義(オーバーライド?オーバーロード?)できるのが面白いなと思った記憶がある。

・数学

教養の授業で選択。行列、線形代数、カントールの対角線論法。正直最後のやつ以外あんまり覚えてない。文系なので行列の掛け算は怪しいし行列式は算出できない。でも対角線論法は面白かった(聞いているだけなら)。

Wikipediaで数学の記事を読んで面白がれるようになった(元々そうだったかもしれない)。実生活では特に役に立たない。プログラミングでも使わない。

・論理学

記号論理学。今調べたら命題論理と、それに量子化を加えた一階述語論理に相当する部分をやってた。

自分が論理的に考えると言っているときの思考のベース。個人的に、ビジネス書のロジカルシンキングとかよりこっちを先に勉強するほうがいいと思う。

・美術史

文学部の授業で、一定まで他学部の授業の単位も卒業単位に入れれるのでその枠で取った。近代ヨーロッパの美術史みたいなタイトルで、印象派の作品とかの歴史みたいなやつだった。内容は正直ほとんど覚えてなくて、絵の名前と画家の名前がいくつか思い出せるくらいなんだけど、当時めちゃくちゃ面白く授業を聞いてたのを覚えている。大学で一番好きだった授業を選べと言われたら候補に入る(他の候補は組織論、マルクス経済、対角線論法あたり)。

美術・絵画に対して興味を持てているのはこの授業のおかげだと思う。実生活では役には立たない。ヨーロッパ旅行でギュスターヴ・モロー美術館に行こうと思ったら休館だったので悲しかった。

・コントラクトブリッジ

コントラクトブリッジというトランプゲームのルールを覚えるだけで単位が貰える授業があって最高の楽単じゃんと思って受けに行ったら生徒が自分しかいなかった。なんでや。面白かったけど2対2じゃないとできないので普段プレイする機会がない。

これは特に役に立ってないわ。

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