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どれくらい自粛したら良い?

日本国内の交通事故の死亡者の数は年々減少していて、以前、講習を受けたときは確か7千人くらいと聞いていたのが、最近では3千人くらいまでに減っているそうです。

しかし、0でない以上、どこかで誰かが苦しんでいる現状がある訳です。犠牲者を0に近づけるために「車社会そのものから脱却」するという案もあるはずですが、私の知る限り、それは(どんなに凄惨な事故のあとでも)議論の俎上にすら乗らないように見えます。抜本的な対策はせず、細かな改善を積み重ねて、徐々に状況を良くする努力を続けることが現実的な道として選ばれているのではないでしょうか。

車を運転する以上、ほんの少しのミスや不注意で誰かを傷つけてしまうリスクがあります。仮に一切運転はしなくても、街に出れば、事故に巻き込まれる危険性もあります。それは分かった上で、日々の行動に少しでもリスクを下げる努力や工夫を織り込みながら多くの人は暮らしています。

今回のウィルスに対しても同じように考えています。「新しい行動様式」の提案がまさにそれで、なるべくうつさない、うつされない工夫をしながら、社会生活を営みましょうということであって、何もかもを止めてしまえということではないと認識しています。

リスクをとってでも守りたいものは人によってそれぞれです。全てを理解することは難しいかもしれませんが、精一杯の想像力を働かせられるような一人の大人でありたいと思います。

(見出しの写真は、ほとんど人のいない早朝の宮崎空港。8月初旬撮影)

余談

交通事故の死者だけでなく、自殺者も減ってきていて、ピーク時は年間3万人台が続いていたのが、もうすぐ2万人を切りそうなところまで来ているみたいです(警察庁の資料)。

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