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勝手によろず支援 その6 - 電話

雨の土曜日ですが、佐土原のよろず支援拠点に出勤して電話の番をしています。今日は「非人道的ビジネスツール」として後世に語り継がれるであろう「電話」について、思うところを書いてみようかと思います(大げさ)。

「待つ」こと自体が業務であれば、まだ良いんですが、文章やプログラムを書いたりするなど別の事に集中する必要がある場合、電話の存在は、なかなか厄介です。まず、どんなタイミングで、どこから、どんな用件でかかってくるのか全く予測が立ちません。こちらが別のことに集中していたり、休憩中だったりしても、お構いなしに中断を強要してきます。また、時間の縛りが作れません。相手がその気になれば夜中でもかけることが可能です(緊急連絡ツールとしての良さでもありますが)。ちょっと席を外したタイミングでコールがきても、それに気づかないという問題もあります。

ナンバー通知機能や留守電など、それらをカバーする技術があることは知っていますが、それはそうした不便が存在することの裏返しであって、近年メジャーになってきた各種のコミュニケーション手段(チャット・メッセンジャー)は、電話の弱点を克服するために機能を洗練させて来たんだなということがよく分かります。

「よろず支援拠点」に電話がかかってきたら何をするかと言うと、原則、他の機関の窓口や、他のコーディネイターの紹介をするだけです。コーディネイトとかインテグレート・コンサルタントっていうと語感が良いですが、言い方を変えると「たらい回し」です。しかし、よく考えてみてください。HTTPとHTMLのハイパーリンクやTCP/IPのルーティングのメカニズムといったインターネットの根幹をなす技術も、究極の「たらい回し」プロトコルです。自分のところになければ、”ありそうな"方向を返してあげる、という仕組みの連鎖で、仮に地球の裏側のサーバに目的のデータがあっても瞬時にレスポンスとして返ってくる訳です。

どっちにありそうか、というアタリを付けるのに使ってくれたら良いのかなと思います。ありそうな方向に一緒に行ってみる。駄目だったら違う方向にもう一回行ってみて、何かないか探してみる。そういうお付き合いを沢山の方と出来たら良いなと考えています。

電話をディスってたつもりが話が逸れました(^^;

先にも書いたように、緊急連絡のツールとして有用ですし、今日のように待つこと自体が業務の場合は問題ないかと思います。インフラとして十分に普及している以上、今後もしばらくは使われるでしょうし、活用もすべきだと思います。新しいツールも合わせて、コミュニケーションのあり方を再検討してみたい組織の方、是非お気軽に「宮崎県よろず支援拠点」にご相談ください。という営業メッセージで締めくくりたいと思います。

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