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勝手によろず支援 その12 - WordPress

更新してと警告(エラー)が出る。思ったようにレイアウト出来ない。スマートフォンで見ると壊れる。SSL対応をしたのにまだ警告が出る。アクセスログ見れないの?

小さな会社や個人事業主の方から相談を頂き、管理画面を覗かせて頂くと、かなりの確率で、WordPressが使われています。

WordPress(ワードプレス)は、オープンソースのブログソフトウェアである。PHPで開発されており、データベース管理システムとしてMySQLを利用している(後述のプラグインよりSQLiteでの使用も可能)。単なるブログではなくコンテンツ管理システム (CMS) としてもしばしば利用されている。
WordPress - Wikipedia

私自身も「360 Coworking」というブログでWordPressを使っていた経験があります。仕事でクライアントに提案して導入をお手伝いしたこともあります。素晴らしく洗練されたソフトウェアではあるのですが、簡単と言っても「(プログラマにとって)自分で同様のシステムを組み上げるよりは」簡単、というお話であって、実際にはなかなか乗りこなすのが難しかったなという印象です。

ブログソフトウェアというだけあって、沢山の記事を管理するにはとても良いのですが、小さな会社や商店が必要としているのは、ブログよりも「料金表」であったり「受付窓口」だったりするわけで、ほとんどの機能は活用されない割りに手間ばっかりかかるな…という印象が拭えません(逆に、しっかり「ブログ」も運用して活用するなら、専門業者のサポートを入れてやったら良いと思います)。

WordPressの設定や更新でずるずるとお金や時間を使うよりは、他分野でも同じ流れがあるように、ウェブサイトもSaaS(Software as a Service)に任せてしまって良い時代になりつつあるのではないかなと考えています(*)。

-- (*)(余談) サーバの立ち上げや管理を生業にしてきた自分にとっては自殺行為とも言える言葉ですが、大きな流れには抗えません。どうしても既存のサービスでは賄えない特殊なケースを対象にするか、こうしたサービスの導入や移行支援という仕事を創るしかないのかなと考えています。--

話が逸れました。という訳で、WordPressというタイトルの記事でありながら、ウェブサイト構築サービスの紹介にと進みます!2020年7月現在の所感です。めっちゃ主観ベースです。

おすすめのウェブサイト構築サービス 5選

Google Sites - G Suiteの一部になっているので、他のサービスのように専用の入り口がありません。Google Driveを常用していれば、他のドキュメントやスプレッドシートと同列の感覚でウェブサイトも管理できるのでお手軽かもしれません。他と比べると大分シンプルな印象。

ペライチ 「おどろきの簡単さ、早さ、安心を提供 だれでもあっという間に ホームページが作れます」日本のサイトなので、安心感がありそうです。無料のプランもあるので、とりあえず(名前の通り)1ページだけのチラシ代わりのようなサイトを作るのに便利かもしれません。

WiX 「Create a Website You’re Proud Of」管理画面もなかなか凝っていて高機能そうです。いろんなことが出来そうな反面、お手軽さはどうなのかな、と思います。無料版だとページの一番上にWiXの広告が入ります。

Strikingly 「Make a website in minutes」WiXに比べるとややシンプルな印象。ドメインなどもまとめて管理する機能がついています。strikingly.comのサブドメインという形で無料のページが公開出来ます。

Ameba Ownd 「あなただけのホームページやブログをつくろう」アメブロやABEMA.tvなどで有名なサイバーエージェントが運営しています。無料のベーシックプランだと10ページまでという制限こそあれ、色々と出来ることが多く面白そうなサービスです。(2020.10.19 よろず支援拠点のコーディネイターから紹介頂き、追記しました)

その他サービス

自社のウェブサイトくらいないと…という看板としての機能を求めるなら、しっかりしたTLD(.co.jpとか)と上記ようなサービスでウェブサイトを、というオススメになりますが、そもそも、どんな人に何を伝えたいか、によっては自前のウェブサイトすらなくてもやっていけている人たちもいます。

SNS - Instagram、Facebook、Twitter
動画配信 - YouTube、Vimeo、ニコニコ動画
EC - BASESTORES

何を伝えたいか、何を売りたいか、その輪郭によって柔軟にプラットフォームを選ぶことが成功の鍵になりそうです。ただ、そこで一つ気になるのが、ベンダーロックインと呼ばれるリスクです。どこかに一点集中してコンテンツを作ると、そこで障害が起こると自分も巻き込まれますし、ビジネスの方針を転換されるとそのあおりを一気にくってしまいます(Amazonマーケットプレイスのトラブルが時々話題になりますね…)。

ベンダーロックインは避けたい、けど、Wordpress入れるほど複雑な管理は要らない、という場合にJekyllというツールもオススメです。エンジニア寄りの仕様なので、ちょっとハードルが高いですが、最初のセットアップとルーチンの自動化(rakeとか)してもらうところまで組んで貰ったら、そこそこ気軽に管理出来るようになりそうです。

まとめ

なんだか、WordPress要らなくない?という雰囲気の記事になってしまいましたが(汗)、もちろん、今使っている方を否定する訳でもないですし、困り事があれば喜んでご相談に応じます。ウェブサイトを立ち上げることで何を実現したかったかに立ち返って、シンプルな施策に切り替える、というのも選択肢の一つとして、一度振り返ってみてはいかがでしょうか?というお話です。その結果、やはりバリバリとWordPressの機能を使いこなしたい!もっとカスタマイズしたい!という結論もあり得ると思います。

宮崎県よろず支援拠点では、中小企業や個人事業主(創業予定の方も!)からのご相談をお待ちしています。ICTに関することであれば、私(伊藤)宛に直接メッセージ頂く形でも受付可能です。相談は全て無料で何回でもOK!

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