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勝手によろず支援 その15 - 移住相談

5年くらい前に大阪(豊中市)から、宮崎県の高千穂町に移住しました。引越し先のアパート前の風景がちょうどこのアイキャッチの写真みたいな感じでした。当時は、東日本大震災を契機に移住した、という方にお会いすることが多かったですが、今後は「新しい生活様式」を求めて、という方が増えるのかも、という気がします。

私はUターンだったため親戚や同級生が居るし、なにより「仕事(自分の会社)」がある状態だったので、その面ではかなり楽な移住でした。この移住には別の目的もあって、そちらの方は、困難が続きダメだったのですが…その話はまたおいおい(もう少し傷が癒えてから)。

一般的に、田舎への移住は不便さとの引き換えです。都会のほうが、仕事、お店、医療・文化施設などあらゆる選択肢が多く、何よりも人が多いので、自分にあったポジションを探せる可能性が高くなります。それでもなぜ「不合理」な選択をしたのかと尋ねられたら「合理性」を追求した先にあるのは何?と問い返したいと思います。

もちろん、徹底した合理化の先に行きたいところがある人は、そこに向かったら良いと思います。ただ、それがよく分からないのなら、何が起こるのか、どう対峙していいのか分からない自然と文化の中に少し(といっても3泊4日とかじゃなくて、せめて数ヶ月とか数年とか)身を置いてみたら良いのではないかと思います。

宮崎県の田舎は、本当に良い人が多くてびっくりします。土地柄ってあるんだな、と思います。ただし、「良い人が多い」は、裏返せば「全てが良い人ではない」です。意味不明なローカルな力関係を誇示してくる相手とか、江戸時代か!ってくらい偏見・差別意識の塊みたいな輩にも、運悪く出会う可能性があります。なにかあった時に、躊躇なく上位の権力(警察とか弁護士とか)に頼れる力は必要です。田舎に限った話ではないのですが、コミュニティが狭いので、そういう中ボス的な存在には割合早いフェーズで出会うのではないかと。

高千穂町の選挙の投票率の高さを見て、どう感じますか?ほとんどが80%超えで、一番低かった2014年の町長選挙ですら、78%です。有権者の政治に関する意識が高い先進的な民主主義の自治体なのか、陰の権力者によって投票行動が秘密裏に統制されている(常に投票率100%の北朝鮮のような)ディストピアなのか、数字から想像する世界は、見る人によって正反対に映るようです。

なんだか身の上話みたいな、とりとめのない文章になってしまいましたが、これくらい色々考えながら、どこに住んでどんなことをするか、ってのを詰めていくと、ちょっとしたRPGみたいに人生面白くなると思います。


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