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仕事を奪う?

箸を落としても拾ってはいけない。それを拾う人の仕事を奪ってしまうから

若い頃にこの話を聞いて、なるほどなぁ、上に立つ人はそんな気配りもするのか。と思っていたのですが、最近ちょっと違和感を感じ始めています。仕事を奪う、って悪いことなのかな…と。

繰り返し書いてることなのですが、エンジニアとしての仕事はあらゆる技術革新で奪われ続けています。メールサーバを立てなくてもGmailが使えるし、NASをセットアップしなくてもDropboxでファイルは共有できます。ひと昔前のような高価な機材を揃えなくても、動画の編集やエンコーディングも普通のラップトップである程度出来ちゃったりします。Wordpressの記事でも書いたように、ホームページ制作という仕事におけるPHPやHTMLのコーダーとしての領分は増えることはなさそうに見えます(完全に無くなることもなさそうですが)。もう少し大きな単位で言うと、年商数百億くらいのオーダーの会社で内製しているシステムも、一番社会にフィットした一つに統合してスケールアウトしてしまえば、エンジニアの数はそれほど増やさずに規模を爆発的に大きくすることが出来ます。

みんなが「箸を拾う」のを恐れて、色んなことが不便で風通しの悪いまま放置されているように見えます。印鑑をなくそうよ、と言ったら「印鑑を作っている人たちの生活はどうなるんだ!」という風に。市場原理による統合再編の加速とか、独裁的なリソース配分とか、そういう粗いことをしなくても、もっと滑らかに変化できる世の中にならないのかな…などと最近考えています。

まだ「これだ!」ってところまで見えてませんが、他にも考えてきたことのリンクを貼っておきます。宮崎の杉の木とIT人材のお話↓

利益は「うん○💩」と言う考え方について↓


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