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認証ビジネスの協会をつくるには

規格基準、認証団体、審査員

まず、認証のもととなる規格基準をつくります。

つぎに、認証する団体をつくります。認証する団体には、中立、公平、権威が求められます。株式会社よりは、利益を追求しない一般社団法人のほうがよいです。

さいごに、審査員を用意します。審査員は、規格基準を熟知している必要があります。それなりの研修をするのが、一般的です。

審査料、認定料

「規格基準」「認証団体」「審査員」がそろったところで、準備完了です。あとは「審査料」「認定料」を設定し、認証を取得したい企業を募ります。

審査員、認証コンサルタント養成講座

このビジネスモデルの事業性を高めるために、審査員の研修を有料化するという施策も行われます。いわゆる、「養成講座」「資格講座」という形で受講料を収入源に加えます。

審査員希望者は個人の費用を使ってこれを受講するのですが、合格すれば審査員として働ける。審査員にならなくても規格基準の知識を使い、認証コンサルタントとして活動する道もある。そのようなメリットを感じた人が、実費で受講します。

また審査員、認証コンサルタントになった人は、自分のビジネスのためにクライアント企業を探します。これはそのまま認証団体にとっての集客マーケティングにもなります。コンサルタントが顧客を連れてくるわけです。

ただし、認証団体はふつう認証コンサルタントを抱えることをしません。審査員は抱えますが、認証コンサルタントは抱えません。

なぜなら審査をすべき認証団体は、中立、公平であることが重要だからです。

大学が自前の予備校を持っていたらおかしいのと同様で、認証団体が自前のコンサルタントを持っていたら矛盾します。認証コンサルタントは、あくまで認証団体とは無関係の独立した存在として活動します。

ちなみに、認証コンサルタントには、個人で活動するケースと既存の会社が認証コンサルタントを雇い組織として活動するケースがあります。 

有名な認証ビジネスの例

*   ISO
*   プライバシーマーク
*   病院機能評価
*   GMP(製薬関係の認証)
*   HACCP(食品関係の認証)
*   GAP(農業関係の認証)
*   JIS規格

 


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