訃報のハガキが届いた。学生時代に同じ研究室で学んだ友である。 まだ71歳、あまりにも早い。 亡くなってからまだ29日である。 家族葬を済ませてから奥様がハガキで連絡を下さった。 私は彼の結婚式でスピーチをした。 最後に会ったのは私の結婚式でもう38年も前である。 毎年年賀状で近況をやりとりしていた。ただここ2年は喪中ハガキが届いて年賀は途絶えていた。 彼は福島の喜多方出身で下宿生活。私は大学近くに自宅があり、通学の帰りの寄り道として、よく彼の下宿先に立ち寄り、語らいの場であっ
多賀城市にある東北歴史博物館で開催中の世界遺産大シルクロード展を見学してきました。シルクロードから発掘され、中国の27の博物館、研究所が所蔵する一級文物を一同にみれた素晴らしい内容でした。シルクロードを肌で感じれるまたとない機会であり、2019年に天皇御即位特別展で東京で正倉院展を見学して以来の感動がありました。 私は1999年から3年間中国武漢に赴任し、仕事でシルクロード沿いの街に触れられたこと、さらに現地の博物館で観た文物もあり当時を思い出し感慨深い見学となりました。
出征兵士の歌(昭和54年記) 佐藤邦子 バンザーイ バンザーイ バンザーイ 又今日も日の丸の小旗を振りつつ出征兵士を見送る人の顔々々 「無事のお帰りを待ちます」と云えば 貴方は雄雄しくも今度逢う日は来年4月靖国神社の花の下 こんな悲しい詩が当時あたりまえに叫ばれて居た軍国日本の姿であった。 昭和16年12月8日は太平洋戦争の突入年前のあの頃から食料、衣装、ゴム靴、その他いろいろの統制がはじまった。第二師団に毎日の様に入営する日本男子は青年あ
敗戦の思い出 (昭和54年8月記す) 佐藤邦子 ミーンミンミン、ミーンミンミンうだる様なガンガン照りの頭の痛くなる様な猛暑が毎日続く、疎開先の生活は一枚一枚皮をはぐタケノコ生活。着ているものと食料との交換で朝食がすむと、僅かの食料の買い出し 、その日その日の食料集めが精いっぱい。幼ない子供達は目玉だけがギョローンと