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スロープをあがるようなデザイン
こんにちは、よさそう®です。
今回のワークショップデザイン編は、ワークショップデザインの根幹ともいえる、ワークとワークのつながりについて考えてみます。
そのワークショップ、やる気になりますか?
時としてワークショップを作る側に立つと、参加者の目線を忘れることが多々あります。
その一つに参加者がやる気になれない、取り組むのを尻込みしてしまうようなデザインがあります。
どんなデザインかというと「難しすぎる」のです。
「難しい」の例としてはこういうものがあります。
ワークの内容や指示が理解できない
心の準備がついていかず、ワークに取り組みたくない
前後のワークに繋がりがない
テーマとワークがかけ離れている
では、参加者に少しでも「難しい」と思われないために、どうしたらいいのでしょうか?
一歩ずつ少しずつあがっていく感覚
私が心がけているのは、今回のタイトルのような「スロープをあがるようなデザイン」です。
険しい山道をあがる登山ではなく、なだらかな歩きやすい道でトレッキングするようなイメージです。
トレッキングなら風景を楽しみながら、心地いい運動くらいですよね。それでいながら、少しずつ高度をあげていって、振り返ったら「だいぶ登ったなあ」と。
そんなワークショップの作り方を心がけます。
そうしたワークショップにするために、デザインする時に気をつけていることをいくつかご紹介します。
1.目的やゴールイメージを明確にして、意識し続ける
そのワークショップを行う目的や、終わった後に参加者がどうなっていてほしいのかをイメージします。
おそらくみなさんもここまでは行うんじゃないかしらと思います。
でも人間、残念なくらいに考えや意識が飛びまくります。特にワークショップをデザインしているときは「あ、これもいれたらいいかも」と考え始めたりしますよね。
なので目的やゴールイメージを意識し続けることが大切です。
そのために、企画書に大きく目的やゴールイメージを書いたり、企画している場の壁にでかい文字で目的やゴールイメージを書いて貼ったりします。
視線を動かすと否が応でも意識せざるを得ない状況に追い込みます。
2.とりあえずワークを組み立てて、眺めてみる
そのうえで、とりあえず思いつきでワークを組み立ててみます。この時点のデザインは捨てるつもりで進めます。
頭だけで考えていてもどうにもならないので、とにかく一旦最初から最後まで組み立てて見ます。
組み立てたら、全体を眺めてみます。このときにそのワークショップを自分が作ったと思わないことが大切です。
自分が作ったと思わないと、容赦なくデザインを壊せます(笑)
作っちゃ、壊しちゃを積み重ねながら、おおよその流れを作ります。
3.傾斜がきつそうなところに補助を入れる
おおよその流れができたら、参加者を想像して、ワークとワークの間のつながりが難しそうじゃないかという視点で見ていきます。
山歩きに例えると、突然傾斜がきつくなってないか?という質問を自分に投げかけます。
以前にご紹介した「その場にいて一番楽しくなさそうな人」を想像しながら、そんな人にとってもスロープをあるく感覚にできないか?と考えていきます。
ワークの難しさを下げたり、時間を余裕をもったり、ファシリテーターや道具で補助できることはないかとかとか考えていきます。
リハーサルが大切
ここまでは頭のなかだったり、自分ひとりで行ったりすることが多いです。
でもやっぱり本番までに最低1回はリハーサルをしましょう。
特に初めて行うワークショップはリハーサルしてみて初めてわかることがたくさんありますので。
私も完全に初めてのワークショプで、かつ参加者がまったく知らない人たちだと、全てとは言わなくてもリハーサルします。特に普段接しないタイプの人たちが参加者のときは、顔をあわせて、会話して温度感やその組織やコミュニティの傾向を把握しておきましょう。これを行わずに失敗したことが多々あります。
いまなら直接あえなくてもオンラインミーティングでもお話できると思うので、なにかしら事前のリハーサルは行っておきましょう。
リハーサルをしたら、その結果をデザインに反映していきます。ここでも容赦なく自分が作ったものなんて忘れていきましょう。すべては「未完成品」だと思えば壊すのは気が楽です。「完成した」と思うからきつくなるのです。
ということで、今回は参加者にとってストレスにならないスロープのようなワークショップデザインについて書いてみました。
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、また。
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