見出し画像

"ワークショップ”と名乗る場について

こんにちは、よさそう®です。

今回のワークショップ編では、ワークショップという名がつく場にありがちなことを書いていきたいと思います。

ワークショップを作るかたには作るときに気をつけてほしいことを、ワークショップに参加慣れしていないかたには、これから参加しようとしている場が「もしかしたらこうかもしれない」という予見をもってもらったり、自分にあわなそうなワークショップを見極める参考になればと思います。

参加者同士、最初から話したいと思いこんでいる

ワークショップの開始早々、知らない人同士にいきなりプライベートに関わるような自己紹介を含めて「アイスブレイク」と称してワークが始まる場、よくあります。

こういう作りになっているのは、実施者がワークショップに参加する人は、最初からその場に来る人たちと話したいと思い込んでいるからです。

だけど、みんながみんなそうではないです。たとえば研修がワークショップ型で仕方なく参加していたり、たまたま興味のあるテーマがワークショップ形式だったりという参加者は多いものです。

だから実施者側はそうした参加者を考慮した入り口の設計をする必要があります。
いっぽう参加者側は、純粋に知識を得たり、スキルを得たいという気持ちが強かったら、ワークショップ形式の場は避けたほうがいいと思います。仮にそれが無料だったとしても精神的に疲れることのほうが大きいと思います。

表現系を最初から全開でやらせていいと思いこんでいる

アート、ダンス、演劇などをテーマに掲げているワークショップならわかりますが、そうではないテーマで、いきなり絵を書かせたり、体を動かしてみるといった入り口のワークがあるワークショップもよくあります。

これも参加者にとっては戸惑うし、人によってはとても嫌な活動となります。

だから設計者はしっかりテーマとワークが一致することを常に考えて、ワークショップデザインに反映する必要があります。

参加者さんは表現系ではないワークショップでも、主催者のバックグラウンドを確認しておくことで、こうした嫌な思いを避けられるかもしれません。

参加者同士が平等に話せると思い込んでいる

1つ目に関連するのですが、テーマを与えてグループで話し合ってみてください!とどーんと投げる系のワークショップもあります。

実施者が参加同士は平等に話し始められると思い込んでいるから、そうした設計になってしまっています。

ですが現実にそんなことはなかなか起こらないです。職場ならば上位職の方の声が強くなりがちですし、初対面ならたまたまそのテーブルで一番声が大きい人の意見が強くなりがちになります。特に日本人は余計な意見の衝突を避けたいので、一度そうした声の大きい人の意見が始まると、心からそう思っていなくてもうわべで同調してしまいがちです。(ま、そうですよね。その後の自分の生活に関係しないことだったら、そのほうが精神的にヘルシーなので)

だからこそ、実施者は参加者の関係性を踏まえてフラットに参加者が話せる段階を踏んだワークショップの設計にする必要があります。
いっぽう参加者としては話し合ってなにかを見出す系のワークショップに参加するときは、ワークショップの主催者の実績を確認するといいと思います。どのくらいそうした場を作っているのか?その参加者はどのような関係性だったのか?といったことですね。
たとえば自分が勤める会社のなかでのワークショップしか経験したことがない人が、まったく別のコミュニティでの課題解決ワークショップを引き受けても、参加者の背景や状況、共通言語が異なりすぎるので、うまくいかない可能性が高いです。

今回はワークショップという場についてありがちな状況をまとめてみました。実施するかたにとっては良き体験をつくる参考に、参加するかたにはよき体験を得られそうな場選びの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
よろしければいいね!やフォローをいただけたら、激しく嬉しいです。続けていく励みになります。

それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?