見出し画像

その場で一番楽しくなさそうな人を想像する

こんにちは、よさそう®です。

今週のワークショップデザイン編は、私がワークショップを作るときに気にかけていることの一つをご紹介します。
題して「その場で一番楽しくなさそうな人を想像する」です。
もう、そのまんまで、タイトルだけで終わってしまうのですが(笑)、なぜそんなことを考えるのか?を中心に、私が経験したエピソードを含めて書いていきます。

みんな気持ちがアゲアゲではない。

ワークショップというと、参加者は基本的に気分アゲアゲだと思い込んでいるファシリテーターや主催者のかたがいらっしゃるかと思います。

私もワークショップと名の付く場所に行くと、「さあ、同じテーブルの人と自己紹介を!」と”アイスブレイク”と称して促されることあるのですが、心がブレイクされそうな気持ちになります。

もちろん参加者のなかには、そこに集う人と関係性構築したいひともいるでしょう。だけど、ワークショップ形式の研修や体験の場合は、”学びたい”や”体験したい”という希望が大きいかたも多いのです。

だから、本当は一人でもできるけれど、仕方なく人が集まるところへ来ている可能性があります。

だから、みんながみんな気持ちがアゲアゲな状態でワークショップに来ていないことを肝に命じましょう。

ある子ども向けワークショップでの経験

そんなアゲアゲじゃないことを痛感した経験があります。

とある子供向けワークショップでのできごと。忘れもしないある日曜日の朝、多くのお子さんが保護者に連れられて意気揚々とやってくるなか、一人遠くから大きな鳴き声とともにやってくる子どもが。

もうその子は嫌で嫌でしょうがなかったのでしょうね。お母さんに連れられて受付を済ませても泣いていて、ワークショップの場に入ろうとせず、遠くで一人でいる状況。もちろんグループワークも参加しようとせず、と。

子どもだから「参加したくない!」というサインがわかりやすく発現していましたが、大人も同じだと思います。

「上司に言われたからしかたなく」「他に体験できる場がないからしかたなく」と、”しかたなくワークショプに参加”していて、心のなかでは、この子どものように大泣きしている人もいるんだと、この時感じました。

楽しくなさそうな人が”いてやってもいいか”と思うデザインを

こうした経験から、私はワークショップを作るときに、「しかたなく来ている人」を想定するようになりました。

それで、そうした人たちが楽しくなってくれればいいんですが、そこまでアップリフティングしていくのは、こちらも参加者も大変だし、参加者も望んでいないことが多いと思います。

だから参加者が「そこにいてやってもいいか」と思ってもらえるようなワークショップデザインを心がけるようにしています。少なくとも「出ていく!」とならないくらい。居心地が悪く感じないデザインですね。

そうした意識をワークショップ、環境、ファシリテーションのさまざまな方向からデザイン、つまり準備しておくと、とんでもなく不快な体験を提供せずに済みます。

具体的な手法はこれまでに書いてきたことや、これからも書いていきたいと思います。


ということで、今回はワークショップデザインを考えるときの心がけについて書いてみました。

よろしければいいね!やフォローをいただけたら、激しく嬉しいです。続けていく励みになります。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?