VRoidの話#1 「うちの子」をもっと見てもらうには
VRoidの「うちの子」をもっと可愛くするには…誰しも考えます。
自分で可愛いと思って一生懸命作ったキャラ。
自己承認欲求と言われようが何しようが「いいね」。嬉しいですよね。
でも、だれも全然見てくれないわけです。
本屋さんをめぐるのが趣味で、いろいろ見ていますが
本屋さんには自分の知らないまんが本がたくさんあります。
「人気まんが」や、「一度読んでみて、アニメで見てみて面白かった経験のある作者さん」の本は読もうと思います。
友達から、あるいはテレビから「あれ、面白かったよ」といわれた本は読もうと思います。
しかし一方で、初見で聞いたことのない話の作者さんの本はなかなか読みませんし、見ようともしません。
単行本で200ページ作るのは大変だったと思いますし、ひょっとすると「自分にとってはとても面白い、いい話かもしれないのに。」です。
世の中そんなものだと思います。
ホームセンターに行くと無数の商品が「自分を見て欲しい」「買ってほしい」と「見て見て!」「知って!」と言ってきます。
ネジの1本でも「見て見て!僕はここにいるよ!」と言ってきます。
でもあなたは、見向きもせずいつもの商品を探し、いつもの商品を手に取ります。
あなたも、他人の作品に対してはクールに振る舞っているのです。
…その製品を作る人が、夜中残業を続け、魂を削り、家庭が不仲になり、病気を克服し、3年越しに苦労に苦労を重ねてできた「聞くも涙、話すも涙、涙なみだの作品かもしれない」のにです。
VRoid に限って言えば
サービス終了したゲームのホームページを見に行ってみてください。
過去に放映が終わったアニメのホームページを見に行ってみてください。
でんでんタウン等のアニメキャラのワゴンセールを見てください。
古本屋に並ぶ「売られたキャラクターグッズ、フィギュア」見てください。
「自分が作ったキャラ」よりもはるかに可愛い、プロの作成したキャラクターが山のように、あたかも産業廃棄物のように無数に存在します。
誰も見てくれません。95%オフの50円でも買わないです。
それそのものはクールでカッコいいのにです。
あなたのつくったキャラクターは漫画史上、とてもいい奴で、可愛くて、イケていて、情に厚く、もし有名作品に出演すれば大ヒットしたかもしれないのにです。
つまり。
我々素人、作者としてのブランド価値がない作者の作品は
「大型ホームセンターのなかで、俺自作の工具製品を一角に陳列して、とりあえずお客様に一瞬でいいので見てもらう。(手に取ってもらうなんて恐れ多い)」感覚と同じなわけです。
つまり、自分の頭の中ではイキイキしているキャラたちは、他人から見ると大型ホームセンターのネジ1本に劣るということです。
では、どうするか?
「お届けする相手にあわせること」
「今の流行や概念、ルールにある程度従っていること」
「勝ち馬の尻にのること」
「他の方とコラボして、双方が利があるように仕向けること」
「そこからやっと+αで個性を出すこと」
…こういうのは、成功した方の著作を読んでいただくとして。
その前に
「こういう場に居るということを知ること」
「たとえ多く見て頂かなくても、それは自分の作風のせいではないということ。」
↓
「あえてあなたのせいというならば、こういう場に居るということを意識していないこと」
が問題ではないかなと思います。
藤子不二雄さんの「ドラえもん」はそんなに複雑な描写のキャラクターではありません。でも、見ようと思う。
上手い下手、精密か否かは、直接的に重要ではないんですね。
では!よい VRoidライフを!
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