レディメイド
「表現してる人ってどこかで必ず、お山の大将を経験していて、どこかで必ず、そこから引きずり降ろされてぐっちゃぐちゃになることを経験している」
と！ 思う。
自分の表現見て、ウッワ……好き……ってなった後、他の人の表現見ていっそ殺してくれと思ったことありません？ ありませんかそうですか。
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今月は、ひたすら書いていた。
このご時世で大学が特殊日程を組んでいて、今月頭から前期末だったこともある。レポートをいっぱい書きました。
でもそうやって課されたことだけではなく、個人的に書いたものが沢山あるなぁという印象。
思ったことや感じたことが文章とか言葉と呼ばれる形で排出される体質です。でもって、その時の気分や内容によって選べるように、いくつか書く場所を設けている。
人に見て欲しいときもあるし、自分だけが読めればいいときもあるし、整理したいときもそうじゃないときもある。
媒体はデジタルもアナログもあるけど、今月はアナログで書いたものに少し嫌な記憶を孕ませてしまったので、勝手に避けてしまって、デジタルがほとんどだった。
noteもそのひとつで、最低ひとつきに１回、こうやって書いて、誰かに読まれる場所に置くことで、自分しかいない部屋にこもって液状化するのを防いでいる。認識は力ですよ、そうやって私は人間になるのだ。
私は私の文章が好きで、よく読み返すのだけど、それはそれとして他人の表現を見て死ぬこともある。というか常に死んでいる。たまに生きている。
本の一行。Twitter見てたら流れてきたbotが呟いた短歌。通知に来たLINEの一言。そういうので簡単に死ぬ。
悔しいくらいに心を震わせてしまうし、死んで、生き返った後も何度も思い出す。
だから私の文章は、好きだけど、何かの手段にはなり得たとしても、飯の種にはならないと思っている。食えてもたま～～～～～～にパフェが食べれる程度の臨時収入じゃないか？
それでも書くのは体質だから致し方ない。涙の代わりみたいなものです。涙だったらまだ綺麗でいいんだけど、涎とか汗とか、ここには書かないことにしておくけどホラ人体から排出されるものって綺麗なのだけではないから……。
ただ、私の文章が好きだったということを私は忘れたくない。
何を愛していて、何を憎んでいたか（ついでに言えば愛されて憎まれていた）ということを、蔑ろにはしたくはないのですよ。エゴですね。
なので今回は、日記とかから、私が今好きな私の文章を引っ張り出して並べておしまいにします。後日絶対なんでこんな記事書いたんやろと思って気が狂うんだろうな～！ とは思う。
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可愛くなる、美しくなることをするたびに、己がそうではないという事実が簡単に刺さり、ならもっと研鑽すべきなのに、立ち尽くし、呆然とする。美しい宝石を腐ったベッドに放り投げた気分。
なにも彩りになんてなるものか、良い花瓶は路傍の花でも主役にするんだ。私はどんな花瓶だと思っているのか。
（日記 2020/09/03 「宝石」）
山手線、池袋に向かう方のホームへ昇る階段、血のようなどす赤い丸い跡が点々とついていて笑った。赤ワインみたい。赤ワインを呑んだ血はいつもより赤くなるかしら。なるわけがないだろう馬鹿が。
23時を超えると銀座は少し顔を変えた。
有楽町駅前のパチンコとコンビニの光は健康を害するし、駅前の道の両端にはよくわかんない人の群れが溜まってる。
習慣的に乗り込んだ山手線、今日の夕方も見た床の模様、サラリーマンの胸ポケットからラッキーストライクが透けてる。つまんない煙草吸うんだな。
（日記 2020/09/09 「ラキストに罪はないだろ」）
買いたいものもやりたいことも言いたいこともいっぱいあって、でも生きるためには必要ないよなと思って色んな欲望を消そうとして、よれた紙と削れた消しゴムを小手先の娯楽でどうにか誤魔化していたけど、いや、欲、消すな、生きろ強く、と思えた
（Twitter 2020/09/21）
女の人の、触れて欲しいとか甘えたいとかそういう願いが透けて見えるのを、あえて叶えない男の人の怠惰らしきものが少しだけわかる。
「きっとこれをして欲しいんだな」って思って、でも胸の底の方を、鈍い色をした厚い鉄の板が塞いでおり、どうにもやろうという気が起きない、みたいなその怠惰。
私はその怠惰を受けたなぁということを思い出した。どちらの気持ちもわかる。あーもういやだ死にた～～～～い！ そしてほとぼりが覚めたあたりで〜！？ 生き〜！？ 返りた〜〜〜い！！！（テキーラ一気飲み）
（GoogleKeepに走り書き 2020/09/25）
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レディメイドは特に関係ありません。（あとあと考えて「既製品」って意味じゃんって思いました。響きだけで決めていた）
あと一応言っておくと未成年なので、テキーラとか赤ワインは雰囲気で書きました。ブンブン！
あそんでみてください ↓
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