見出し画像

パモキサン錠

恋愛をしていたらお腹が痛くなった。

きりきりと。

心身相関というのだろうか、心が重い時、苦しいことがあるとき、嫌なことがあるとき、お腹が痛くなる。ただ痛くなる。お手洗いに駆け込むとかそういうこともなく。吐き気を伴う場合もあるが、それでも吐くこともない、何も出ないけれど、ただ痛い。

これは私のなかのどういう臓器がどうなって、苦しんでいるのか、わからない。
息がうまくできなくなったり、水が飲めなくなってしまうときもあるけれど、そのときも身体に何が起きているのかさっぱりわからない。

何をしても治らないので、とりあえず笑う。
大体笑っていればどうにかなると思っている節がある。笑うと力が湧くので。

昔、舞台に立っていた時に、先生に言われた。
「どんなにキツくても笑え、そうしたら力も湧くし、何より、袖にいる次の人にエネルギーを渡すことができる」と。

確かに袖から見た先生は力一杯、美しく笑っていた。そういや笑顔も筋肉でできているとわかるくらいには。
女性らしく美しく鋭く鍛え上げられた先生の肉体が舞って、しなって、飛んで、くるくると回るのを袖から見ていた。
胸元で、尋常じゃ無いほどの汗がステージライトに照らされて光っていて、袖の客席から見えないところまで入ると先生は倒れ込んで肩で息をする。すぐに起き上がって次の準備をする。

舞台を客席からみていても、袖からの景色を気にするようになってしまった。
客席からみたとき一番美しいように作られている、それは当たり前なのだけど、袖から覗いていた時の、あの心の打たれ方や動揺には劣る。少し違う種類のざわめきのような気もするけれども。

そう。で。恋愛していたらお腹が痛くなった。
もうだめかもしれない。不向き。
自分の中で久々に恋愛という現象が起きたので、乗るしかないよなこのビッグウェーブ❕ をしてみたら腹痛のサーファーになってしまった。響きが進撃の巨人。そうでもなくない?

なんでこんなにお腹が痛いのかもわからない。
恋愛は私のさまざまなことを変えて、動かして、私について色んなことを教えてくれたけど、お腹も痛くなった。ということは何かしら苦しいらしい。

何も考えずに触っただけで、カエルは火傷をする。
人間としてただ生きているだけで、人間であるだけで、カエルには傷を負わせることになる。
そういうのが怖くて私は恋愛から逃げようとしたが、まぁ土台無理な話だった。
好きで苦しくてお腹が痛くて、それでも好きが叶ったらそれはそれでお腹が痛いのだと思う。

お腹が痛い。

・ ・ ・

日記を読み返していたら、久々に「これは外に出そう」って思える日記がいたので世に出しました。

パモキサン錠は何も関係ありませんが、OTC医薬品っていうたしか厚生労働省が認めた医薬品でして、これの購入費用は医療費控除の特例により控除が受けられる場合があります。
可愛いピンク色をした駆虫剤です。はやくでていけ。

しらべてみてください ↓

https://search.jsm-db.info/sp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?