ポケット屋敷の探し物15 気持ちを切り替えて

奥の扉を開こうとした闘真が振り向き少し怖い顔をして、
「重蔵、言葉が過ぎるぞ。彼女達は仮にも久美の大切な幼馴染だ。突然呼ばれた上物騒な依頼を受けて動揺するのは当然だし俺もぼかした言い方したのが悪い。」
「はは、お坊っちゃま大変申し訳ございません!どうかこの愚か者を処罰、いやお坊っちゃまのお手を煩わせるわけにも行きません。」
と重蔵は震えながら床にぺったんこになって土下座した。
「解れば良い、しかし二度目はない。」
「ははー、有難う御座いますこのご恩は…。」
重蔵が言い終わらないうちに闘真は荷物を持って久美と共に奥の部屋へ消えた。
「さ、早く影の人とやらをとっ捕まえて褒美をたんまり貰っちゃいましょ!」
紫穂は気持ちを切り替えたのか誰よりも張り切っていた。
和恵はあれは間違いないと確信していたけど人に話す勇気は無かった。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a