ポケット屋敷の探し物56 一緒にいた人

逸美は難しい顔で考えてたが、司は何か思い出したかのように手をポンと叩いて
「確か、綺麗な手してて綺麗な字書いてた。」
司は手を合わせてうっとりすると逸美は驚いて、
「あんた、そんっなこと覚えてたの!?私はそんなの全然知らない。でも司が言ってた人はローラの件と重なるかも。ほら、一緒にって所…。」
「それだわ!!」
急に大声上げた紫穂。
「今度は何よ?またくだらんこと言ったら怒るからね。」
目を細めて警告する逸美なんてお構いなしに、
「あたし、中庭で誰かとお花のアクセサリー作ってた!」
紫穂はスッキリしたような表情で言い放った。
「成程、たまには役に立つこと言うね。取り敢えずみんなで中庭に行ってみよ。」
逸美はそう言うなり中庭へと向かいみんなもついて行った。
「ちょ、荷物は!?鍵は中からしかかからないんでしょ?大事なお宝グッズが盗まれて転売とかなったらどーする?…って怖いんだから置いてかないで!」
紫穂は慌ててみんなを追いかけた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a