ポケット屋敷の探し物59 巻き髪
「和恵も何か思い出した。」
はっとした表情した和恵はあの時の記憶を必死で思い出しながらみんなをあの時の順番通りに並べようとした。
「そうだったね、久美を囲んでみんなで。」
ローラも思い出したみたい。
「けどあれ?なんか小さくない?」
和恵の言う通り輪になってみたものの何か小さいって言うか何かが足りない感じがした。
奈々が俯きながら今度こそちゃんと左にいたはずの人物を思い出そうとしている時、
「あ、上!!」
突然和恵が大声出して最上階の右端の窓の方を指差した。
いた!
窓に、ほんの一瞬長い巻き髪が翻って消えた。
あの部屋に誰かいる!
長い巻き髪って久美?
でも位置的にあの部屋は…。
「行ってみよう!」
と言うなりローラはその部屋へ走る。
和恵と奈々はその屋根の上に大きな鐘があるのを見た。
自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a