ポケット屋敷の探し物16 シャンデリアの光

屋敷の者が皆各々の用事のために奥へと消えると秀一は改めて
「先程は内の料理人が大変ご無礼致しました、私めの方からも深くお詫び申し上げます。さて、これから全ての部屋をご紹介しますので暫しご同行お願いします。」
「あれ?」
「うん?奈々様いかがなされましたか?」
「あの、さっき私達から没収した荷物…。」
「ああ、あれならすぐお坊っちゃまがお預かり致しました。」
ふうん、凄い早業。そんなに携帯と黒いものを隠してしまいたいのね。
奈々は心でそう感じた。
玄関は3階まで吹き抜けになっていて大きくて豪華なシャンデリアが眩しい!
クリスタルが黄色から赤から緑青色んな色に反射している!!
奈々は一瞬目を丸くしたのはその内の一つから黒いものが見えた気がしたからだ。
同じくシャンデリアを注視していた和恵も何か見たように少し慎重な眼差しで口に軽く手を添えていた。
そうか、影の人と勘違いしないために黒いものはタブーなんだね。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a