ポケット屋敷の探し物14 危険な遊び

久美に似た金髪の巻き髪をアップにした千佳が7人の前にずいっと出て、
「私からもお願いね。では秀一よ、しばし休むから晩御飯の時には呼んでね。」
「はっ!奥様かしこまりました!」
「あ、秀一さ、みんなに部屋を一通り案内してくれ。」
「はいお坊っちゃま承知致しました!ささ、参りましょう。」
6人は秀一についていこうとしたが、紫穂はプイッとそっぽを向いて、
「冗談じゃないわ!いくら幼馴染の頼み事とは言え何でこんな危険な遊びに巻き込まれなきゃいけないのよ!家に不審者?そんなの警察に通報したら一発じゃない!」
秀一がオロオロし出すと料理人重蔵と呼ばれたガタイの良い男が紫穂を睨んで、
「何ぃ!お嬢様のお願いを断るとはとんだクソアマだな!お坊っちゃまもお嬢様も警察沙汰にしたくない理由があるんだ!!」
と怒鳴ったから紫穂はビクッとして口を閉ざした。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a