ポケット屋敷の探し物12 久美の母と使用人達

久美はみんなの顔を見回しながら目をウルウルさせている。
懐かしい幼馴染に会って感動しているのかな?
通称ポケット屋敷、壁のあちこちに様々なデザインのポケットがかけられて、他にも大抵のものは変わってないみたいで7人はそれを懐かしんでいた。
「あれ?」
和恵が何かに驚いた顔して不味そうに口を押さえた。
「え?どうしたの?」
と逸美が不思議そうな顔して和恵の目線の先を見つめた。
3階左手の方。
「何でも無かった。」
勘違いだったと言わんばかりに和恵は慌てて手をバタバタさせた。
「ふうん。」
逸美は怪訝な顔した。
みんながロビー奥に視線を戻すといつの間にか秀一が立っていて、その隣にピンクと白のストライプ模様のエプロンした女性とオレンジ色の服に白いズボンを履いた、ゴツイ体系の男性が並んでいて、その後ろ、扉に近い場所にはスカートの部分が緑と白の斜めのストライプ模様の、身分がありそうな生地のローブを着た女性が立っていた。
闘真はよしっと手を叩いて、
「みんな、使用人達は初対面だと思うから紹介しておくよ。執事の秀一、清掃員の文花(ふみか)、料理人の重蔵(じゅうぞう)だ。そして、母の千佳(ちか)。ごめんよ、父の遊助(ゆうすけ)は出張中なんだ。さてと、これからやる催しは他でもない、懐かしの探し物ゲームだ。いいか、ルールは厳守、よく聞いておけ!」
闘真の言葉にみんなはきをつけして固まった。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a