ポケット屋敷の探し物35 黒い球

美味しい料理に舌鼓を打った後約束通り、さっきまで闘真がいた部屋に連れて行ってもらえる。
「おっとそうだ!ゲームで遊ぶのなら少しコインを分けてやるよ。」
と、闘真が7人にコインを5枚ずつ配った。
キッチンの反対側、階段と同じ方向の壁にゴージャスな扉があり、入るととても派手な装飾が施されたゲーム部屋が広がっていた。
「わー!スロットにパチンコにルーレットにダーツ、凄いすごーい!」
大喜びの美和子と和恵、何かを気にしている様子の奈々はどんどん奥へ進んでいく。
「こらあんた達!あんまり秀一さんを焦らせたらダメでしょ!」
逸美の注意も耳に入ってないのか3人は止まることなく1番奥まで行ってしまった。
慌てて一同は追いかけた。
和恵がじっと見ている先、突き当たりに透明なアクリル製の囲いがありそこにはビリヤード台が置かれていた。
台をよく見ると手球と的球がバラバラに置かれていた。
和恵はみんなの方を向き、不満そうな顔して
「ほら、あの球黒いよ。執事さん言ってたよね?黒いものの持ち込み禁止だって。」
和恵の鋭い突っ込みに誰もが黙り込んだ。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a