ポケット屋敷の探し物76 暗い食堂

「だーかーらっ!んなもん科学的にあるわけないでしょ!さ、食事行くわよ!ったく、ただでさえ子供部屋の件でめーわくかけてんだからここは汚名返上のためにちゃんとしないと!」
と逸美が紫穂から布団をひったくった。
「もういい!食欲ない!!」
「まさかしほりん部屋に残るつもり?さっきしほりん自身部屋にいても安心できないって言ってたじゃん?しかも孤立するともっと危険じゃない?」
美和子が紫穂にそっと近づいて、手を差し伸べた。
「分かってるわよ、置いてかないで!」
紫穂がバカにしないでと言わんばかりに美和子の手を上からパシッと叩いて立ち上がった。
朝食も相変わらずグラノーラとミルクだけのお粗末なもので6人、特に美和子はテンションを下げる。
しかし、6人だけでない。
千佳奥様を心配しているのか食堂全体が暗く重い空気が流れていた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a