ポケット屋敷の探し物78 気になる部屋

「でも、お母さんもしかしたら生きていないかも知れないのよ!それなのに手がかりほしーって押しかけたりなんかしたら幼馴染でなくても人として出来ない!」
美和子は反論してみたものの他に有力な手がかりを集まる手段が思い付かず渋々承諾した。
3階奥左側が久美の部屋。
それまでに怪しげな所は点在してはいたけど今の6人の目に入らなかった。
いや、精神を落ち着けるため敢えてあの部屋とか見ないことにしたのだ。
大体秀一が見張っているし、活動時間に捜索することは出来ない。
「トントン久美?いるの?」
逸美がノックするが応答なし。
「お嬢様は今お坊っちゃまと地下のゲームルームにいるとのことです。」
いつの間にかついてきてた秀一は心配そうな顔して教えてくれた。
「ありがとうございます、それで気になる部屋がありまして見せて頂きたいのですが?」
ローラが言い終わらないうちに秀一の顔はみるみる険しく変化し、
「いや、あのお部屋だけは絶対にいけません!」
と目を強く閉じて首と手を大きく横に振った。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a