ポケット屋敷の探し物66 掃除する部屋

「あんまりだわ!さっさと影の人をやっつけてこんな屋敷出て行ってやる!!」
食堂から随分と離れてから美和子は泣きながら叫んだ。
お風呂の用具取りに来たら文花が部屋にいた。
掃除じゃなくてなんか荷物を持っている。
7人に気づくと背中を向けたまま、
「これがあなた達のために用意した掃除用具!自分達で掃除も洗濯もするのよ!」
「ドサッ!」
と乱暴に掃除用具が入った箱を置いて部屋を出ようとした。
「待って!」
和恵が呼び止めた。
「何?」
文花はダルそうに首だけ振り向いた。
「子供部屋って数年使われていないのですよね?と言うことは文花さんはその部屋を掃除していないのですか?」
「するわけないでしょ、あんな不吉な部屋。話題に出すことすらおぞましいわ。」
と即答して立ち去った。
「やっぱり…。」
和恵は何かを悟ったように呟いた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a