ポケット屋敷の探し物33 ご馳走のわけ

「どうだ?今日は特に気合い入れたんだ。何でももうすぐあの闘真お坊っちゃまが正式な後継ぎとなられる上、二十歳のお誕生日、そして幼馴染の皆まで集まっているんだからな!だからこそお坊っちゃまの大好物であり元中華料理屋であるこの俺の十八番でもある高級中国料理にしたんだ。皆存分に堪能してくれよな!」
と料理を作り終えた重蔵がこっちに来て得意げに拳で胸を軽く叩いた。
「あの、さっきあの部屋の奥で…。」
奈々が鳴り響いたぶつかり音が気になって近くを通りかかった秀一に尋ねたら秀一は笑っているように目を細めて
「ああ、それはお坊っちゃまが隣の部屋でゲームされているからでしょう。」
と音がした方の部屋を手で差した。
「ゲーム、ですか?」
ゲームってこんな大きな音がするものなの?
怪訝な顔で奈々は聞き返した。
「左様でございます。お坊っちゃまも旦那様に似てゲームがお好きでありますのでお時間が許す限りゲームを楽しんでおります。また皆様にはお食事後にご紹介いたします。それではお昼ご飯をごゆっくりお楽しみください。」
一体何のゲームでしょう?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a