ポケット屋敷の探し物40 視線

あの時この場所でみんなで…。
中庭で、その中で…。
「あっ!」
「ちょ、今度は何!?何で急に上向くの!!?」
さっきまで下向いてたかと思えば急に大声出して上向く和恵に呆れる逸美。
和恵の目が見開き息が上がっている!?
「さっき、上の階から視線が!でも殺意は無さそうだった。でも何か和恵らの行動を監視しているみたい。」
「やめてよ!怖いことばっかり言ってもう!」
紫穂は動揺を隠せず拳を握りしめて震えていた。
「まあまあ、みんなでいたら影の人も無闇に襲ってこないでしょう?」
司が紫穂を宥めた。
そう、この場所でみんなで遊んで歌とかうたって回って…。
久美ちゃん、歩けなくても楽しそうで。
みんなで手を繋いで輪になって。
私の隣にローラちゃん、反対側の大きな手で背が高い…。
あれ?誰だっけ?
奈々が考え込んでいる間他の人は和恵が見た上の階の窓を見ていた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a