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『寝付けない夜に星空を想う』


『寝付けない夜に星空を想う』



あなたが僕を見るっていうことは、僕越しに小さな絶望を見るっていうこと。


僕というレンズを通して、違う光を見つけられる代わりに、君の世界になかった闇が君の心に棲みつくんだよ。


君にはなかった絶望が君に訪れる。
君になかったものが見えるっていうこと。

それは時に光として寄り添ってくれる。


でも君は、気軽に僕を忘れるんだろうね。




だから僕は、一人の絶望に押し潰されないように、たくさんの人に出会いたい。たくさんの人、できる限り多くの作品に。


一人の絶望。それは、僕。

僕自身。