1番が1番じゃなくなることがなさそうなお話

 20数年生きてきて、1番好きになった人間がなかなか過去にならない。

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先日 1番好きになった人間と再会した。
今年の初めにも1度会っているので「再会」と言っても半年程度。

こんな世の中だけど、飲みに行った。昼間。真昼間に。

ちょっとは許して欲しい。自分にとってとても大事な時だったんだ。

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半年ぶりの再会 大した話もなく、ご時世的な話と共通の知人の話。ちらほらと。

何も変わっていない。いや、変わっているはずなんだけどな。変わっていないと困ってしまう。
それでも何も変わっていない。


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お互いの恋人についての話もした。
自分がお付き合いしてくれる人は自分のことを1番に考えてくれるとても優しい人で、と、皮肉を混じえて恋人を褒めた。
苦笑い。
苦笑いの下でめちゃくちゃ自分を責めていて欲しい。これは身勝手だけど。

相手は今までの反省を生かしきちんとお付き合いできているようで、安心した。嘘、本当は悲しさと悔しさが込み上げた。
自分ではダメだった。違ったんだ。
この距離ではダメだった。この距離じゃないとダメだったんだ。
現実を突きつけられる。

内心はめちゃくちゃ悔しいので、めちゃくちゃ皮肉ったし、言葉でなじった。
相手も分かっているようで、飄々と返してきた。まぁ、飄々ではなかったのかもしれない。知らないけれど。

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その後、ホテルに行くという大人の爛れた展開になることはなく、共通の知人が経営しているボードゲームカフェに行った。

雨の中、何故か相合傘で歩いた。
付き合っていた時もそんなことした記憶はないし、現在お付き合いしている恋人でも別々に傘を持つ。
そこは相合傘するべきなのだろうけれど。

ちなみに前を歩いていたカップルはお互い傘を持っていた。それなのに何故か相合傘をしていた。
冷静に振り返っても意味が分からない。


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それでも、たった数分がとても心地よくて、いつまでも残ってしまう。嫌だなぁ。


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昔からの同性の友人は、自分は同年代よりも多少年齢差のある人の方が上手くいくと思うと言われた。

それは自分にも心当たりがある。
実際、以前お付き合いしていた方々を思い出しても、同年代よりも多少年齢差のある方が上手くいってた気がした。
あくまでも自分目線でしかないけれど。

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それでも、いつまでも残ってしまう。
残したいのか、消したいのか。
いや、おそらく残しておきたいのだろうけれど、捨てなくては行けない。

今の自分と真っ直ぐ向き合ってくれる人がいるので尚更。

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男女の恋愛で、別名保存、上書き保存と呼ぶことがある気がする。
男女どちらがどちらかは覚えていないし、
どちらにしても、上書きも別名でも上手く処理できていない人間には関係ない。

きっと上書き保存のタイプだったら別名保存に憧れてしまうのだろう。逆も然り。

それならこの不器用タイプでも良かったのかもな。
理想は別媒体保存。

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昔 学生時代の委員会の顧問が 1番好きになった人間よりも2番目に好きになった人間といる方が幸せだ と口癖のように言っていた。

好きになる恋愛よりも好かれる恋愛の方が幸せだとか、追う恋愛よりも追われる恋愛の方がいいだとか、そういう話と同等だと思う。

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当時は聞き流していたその言葉 今になってストンと体に落ちてきた気がした。

ああきっとこういうことなのだろう。
少しだけ気持ちが軽くなった。

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最初の通り、人生で1番好きになった人間、好きだった人間がいつまでも1番にい続ける。

だったと過去形にしている時点でもう割り切れているのかもしれない。
自分でもどこの何に悩んでいるのかも分からない。

支離滅裂でまとまりも何も無い文章だけど、
それでも、今の自分の気持ちを整理しておきたい。



夜野

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