見出し画像

【短歌】亀が死に麻婆豆腐は辛い〜10/13


永遠と ・2Fフードコート 核戦争でも生き延びていて

友達と花火行ったりなんかして
私はずっとここで寝てました

吉原のネオンの光の公園にて幼子たちドロケイ決着

全員で咲かせる予定の朝顔の枯れた様を描く罰


亀が死にお前のせいだと罵った松田淫らな容疑で捕まる初夏

「ザマアミロ」松田笑う友と飲む酒美味い俺の横に不味い俺

廊下とかこんなに冷たいんだけどクーラーの設置工事始まる

バスの中騒ぐやつらとかだいたいは立派に就職結婚

愛おしい子供のためにも節約を
いまただ壁を見てただけなのに

黙れカス正論ばっかの怠け者心は言葉じゃないんだよ(多分)  


「俺のこと俺が1番分かってる」という父の健康診断

シネスコの形をしている街角で吉永小百合みたいなおばさん

整体にいったあとの街の人姿勢が悪いみんなどうして




世田谷は子ども食堂のポスターに落書きされてた落書きされてる


「好きだとか気づいていたよ」「どっちかが死ぬしかないよ」「憎んでないよ」

「あの死について話してくれよ」と言われおり無味の麻婆豆腐

死について語ることができないと字間に詰めて「おはよう」

緑線の追いついてくる田端にて窓越しに見つむ知らない人よ

君、君の幽霊ですらみえなくてこの部屋だけが体温に近い

塵紙の染みとなった蝿からは俺はどう見えていた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?