見出し画像

9月28日は狂犬病の日です

狂犬病とは

狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した動物の唾液を介して傷口などから狂犬病ウイルスが侵入することで感染します。

狂犬とは言いますが、すべての哺乳類に感染しえます。

症状の経過として
最初は風邪の様な 発熱、食欲不振などの症状、咬傷部位の痛みやかゆみが、
続いて、不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経に係る症状がでてきます。
やがて、呼吸障害によりほぼ100%が死亡します。

発症後の有効な治療法はありません。

ワクチンという薬

発症すると致死率100%の病気ですが、ワクチンで発症を予防できます。

狂犬病ウイルスは、体内に侵入してから中枢神経に到達し、増殖します。

咬まれてから、発症するまでの時間(数か月)が、ワクチン接種によって抗体がつくられる時間(約2週間)よりも長いので、

咬まれる前だけではなく、咬まれた後でも発症予防のため、ワクチンを接種します。咬まれた後のワクチン接種でも間に合います。狂犬病が疑われる場合は必ず受診してください。

発症予防に十分な免疫をつけるために、複数回のワクチン接種を行います。

場合によっては狂犬病免疫グロブリンを使用することもあります。

▲狂犬病の飼い犬は日本にはまずいません。
ペットの犬に狂犬病ワクチンの接種が義務付けられているからです。
狂犬病流行地域・狂犬病の紹介・Q&A 等については厚生労働省が紹介しています。

狂犬病の日

狂犬病ワクチンは1885年、パスツールにより人に初めて使用されました。

パスツールは、病原体から発症させる能力を低下・奪ったあとに感染させるという、ワクチンの開発方法を確立し、
狂犬病ワクチンをはじめ、いくつものワクチンを開発しました。
感染症による死を減らすことに大きく貢献しました。

9月28日は、彼の命日です。

この記事で明日使える知識


この記事で明日使える知識は、
ワクチン接種によって抗体がつくられる時間(=ワクチンの効果発現までに必要な時間)が約2週間 ということ と、

十分な免疫をつけるために複数回のワクチン接種が必要なことがあるということです。

これは、新型コロナウイルスワクチンや、インフルエンザワクチン等にも応用できる知識です。


この記事は2021年9月28日にFacebookで公開した記事をもとにしています

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?