映絵師の極印(えしのしるし)
序章…
その世界に生きる4つの種族
鳥族 鼠族 犬族 猫族
そして、その者たちの意識の中に巣食う悪の意思。
4種族は自らの悪の意思が増大し、暴れ始めると、互いに協力してこれを治めていた。
しかし、彼らの悪の意思が薄れ、平和な時が訪れても、互いの種族間の覇権争いは絶えなかった。
10年前…
およそ100年ぶりに悪の意思が目覚めた。100年ぶりというだけあってそれはかつてないほどの強大なものであった。
そしてこの悪の意思を封印するために、4種族は惜しみ無い協力と同時に大勢の犠牲を出したのだった。
それはもう、互いの覇権争いなどできないほどに…
これをきっかけに結ばれた不戦の約定。
互いの種族間では争わず、悪の意思を常に意識し、世界の平和を皆で守っていく事が何より重要視されたのである。
だが、いつの世にも法を乱すものはいる。
あの悪魔のような悪の意思との大抗争から10年たった今、再び悪の意思を芽生えさせる者たちがいる。
彼らは虎視眈々とこの世界の中枢を狙っているのだ。
そんなこともつゆ知らず、町では流行りの映絵が盛んに行われているようだ。
猫族 犬族
彼らがもつこの映絵の技術。
果たしてこれは何を意味するのか?
そして再び芽生えた悪の意思とは?
2代目になった猫族の「猫友」
そして3代目の犬族の「犬剣」
彼らの物語から、その全てを解き明かしていこう
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