Pythonの基本① データ型
Pythonを扱うための第1歩としてデータ型についてまとめました。
文字列(string)
その名の通り文字列です。'(シングルクオテーション)もしくは"(ダブルクオテーション)で囲います。
print('Hello world')
print()は括弧内のデータを表示させる命令文です。この場合、'Hello world'という文字列を表示させる命令なので、
> Hello world
という文字列の部分のみ表示されます。
ちなみに、文字列同士を足すこともできます。
a = 'こんにちは。'
b = '良い天気ですね!'
print(a)
print(b)
print(a+b)
aという変数(入れ物)に、'こんにちは。'という文字列を代入し、bという変数には'良い天気ですね!'という文字列を代入しています。
print(a+b)とすることで、
> こんにちは。良い天気ですね!
と2つの文字列が足された文字列が出力されます。
print(type(a))
type()関数を使用すると、データ型を確認でき、上記を実行すると、
<class 'str'>
と表示され、文字列であることが確認できます。
整数型(int)と浮動小数点型(float)
数字は整数型と浮動小数点型があり、整数と小数を指します。int()は整数型へ変換、flaot()は浮動小数点型に変換する関数です。
a = int(10)
b = float(10)
print(a)
print(b)
print(type(a))
print(type(b)
a → 10 <class 'int'>
b → 10.0 <class 'float'> であることが確認できます。
c = 3.14
d = int(c)
print(c)
print(d)
小数に対してint()を用いると、小数点以下は切り捨てられ、
> 3.14
> 3
と表示されます。
リスト(list)
一次元配列
0個から複数個の要素を順番に並べた配列です。[ ](角カッコ)で配列を囲みます。要素には、インデックスと呼ばれる順番が割り当てられ、インデックスを指定することで、リストから要素を取り出すことができます。
※インデックスは0から始まるのでカウントに注意してください。
a = ['りんご', 'みかん', 'なし', 'ぶどう', 'バナナ']
print(a)
print(a[1])
print(a[-1])
aという変数に5つの要素が含まれるリストを代入しました。
print(a)で
> ['りんご', 'みかん', 'なし', 'ぶどう', 'バナナ']
リストが表示されます。
a[1]では、aというリストからインデックス番号1(= 左から2番目)の要素を取り出すことができるため、
> みかん
が表示されます。
インデックス番号をマイナスにすると、右からカウントされるため、
> バナナ
が表示されます。
append()関数でリストに要素を追加することができます。
a.append('パイナップル')
print(a)
aというリストの末尾に'パイナップル'が追加され、
> ['りんご', 'みかん', 'なし', 'ぶどう', 'バナナ', 'パイナップル']
にリストが変わりました。
len()関数はリストなどの要素数を返す関数です。length(長さ)からきています。
print(len(a))
len()を使用することで、要素数を調べることができます。
> 6
二次元配列
リストがさらにリストとなったデータです。
[[リスト1], [リスト2], [リスト3], [リスト4], [リスト5]]
a = [
['氏名', '国語', '算数', '理科', '社会'],
['織田信長', 83, 56, 79, 90],
['豊臣秀吉', 43, 64, 13, 45],
['徳川家康', 87, 76, 92, 68]
]
print(a[1][2])
二次元配列では、複数のリストが重なって表のようになっているのをイメージすると分かりやすいかもしれません。
それぞれの要素は、行と列のインデックス番号を指定することで取得できるので、a[1][2]は2行目3列目のデータを指し、
> 56
が表示されます。
二次元配列はデータフレームを作成する時に使用します。詳細は後日アップする予定です。
辞書(dict)
辞書はkeyとvalueがセットになったデータの集まりで、{ }(波カッコ)で表現します。
{key1: value1,
key2: value2,
key3: value3, …}
a = {
'北海道': '札幌市',
'岩手県': '盛岡市',
'宮城県': '仙台市',
'神奈川県': '横浜市',
'埼玉県': '埼玉市',
'茨城県': '水戸市',
'栃木県': '宇都宮市',
}
keyに県名、valueに県庁所在地をセットした辞書aを準備しました。リストのように順番(インデックス)はなく、データを呼び出すには、keyを指定する必要があります。
print(a['北海道'])
北海道というkeyに対応するvalueが表示されます。
> 札幌市
a['埼玉県'] = 'さいたいま市'
a['群馬県'] = '前橋市'
print(a)
既存のkeyに対し、別のデータを入力(上記の場合'さいたま市')するとvalueは入力値に上書きされます。また、新規のkey(上記の場合'群馬県')に対しvalueを設定すると辞書に新たなデータがセットされます。
> {'北海道': '札幌市',
'岩手県': '盛岡市',
'宮城県': '仙台市',
'神奈川県': '横浜市',
'埼玉県': 'さいたいま市', ←valueを'埼玉市'から'さいたま市'へ変更
'茨城県': '水戸市',
'栃木県': '宇都宮市',
'群馬県': '前橋市'} ←新たにデータを追加
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