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島崎藤村『夜明け前』

「木曽路はすべて山の中である…」で始まる島崎藤村の有名な小説。
高校生のころからそのうち読んでみようと思い35年以上たちました。
今回本当に読もうと思い購入。
「夜明け前」とは江戸時代から明治にかけての日本の夜明け前のことだったんですね。

主人公の半蔵は島崎藤村の父。
半蔵の生涯をテーマにした小説です。
この小説は史実を盛り込んだ内容で、歴史上の人物や出来事がたくさん出てきます。
日本史の好きな人には時代の激変を半蔵という主人公を通して知ることができ、面白いのではないでしょうか。
時代を動かした有名な人物を通して読む明治維新というよりも、木曽路という地方の名もない主人公を通してみる明治維新という感じ。
徳川慶喜が政権を天皇に変換する背景なども詳しく書かれています。

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私は日本史はさっぱりなので、どちらかというと読むのに苦労し、読み始めたことを少し後悔しましたが、一応は第1部、第2部最後まで読み通しました。
人物名だけでなく文体自体も難しく読みにくいところはありましたが、読み終わった満足感を感じてしまいました。

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