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第57回「知ってみよう、聞いてみよう」 「サンゴの森づくり」交流会に参加して

(株)井ゲタ竹内のもずく商品に付いた『サンゴを守るもずく基金』で、サンゴの再生事業を応援している恩納村と2年前からオンラインで交流会をしています。今回はサンゴの陸上と海の養殖場、海ぶどう養殖場の視察、もずくについての学習、Honey&Coralプロジェクト採蜜体験が出来るという事で、現地に行ってきました。

恩納村は、海域全域が国定公園に指定され国内有数のリゾート海域でサンゴ礁がとてもきれいな海岸ですが、1990年から温暖化による海水温上昇、開発による生活排水、陸地から流れ込む赤土によりサンゴが死滅していきました。サンゴ礁は、生物が元気に生きてきれいな海を保持する生態系の要で、もずくの成長にとって大切な役割を持っています。 もずく養殖が不安定になってしまい、恩納村漁協は漁業活動の一 環として、サンゴの苗を作り海中で育成し産卵をさせ、サンゴ礁の回復を手助けする『サンゴの森づくり』を始めました。現在は7割近くまで再生している所もあります。

そして、海を育む取り組みは、『里海づくり』として陸域への環境 保全にも広がり始め、陸地からの赤土流出防止対策としてべチバー(イネ科の多年生草本)や草花を育て植樹などをし、『Honey &Coralプロジェクト』の活動として、農家さんの副業となる蜂蜜採取の養蜂も普及しています。 残念ながら天候が悪く海のグラスボートでの視察はできませんでしたが、美味しいもずくは、恩納村漁協の方たちの『きれいで豊かな海を未来に残したい』想いが沢山つまったものだと感じ、応援したい気持ちが更に高まりました。

組合員理事 酒井 亜由美

恩納村漁業協同組合 監事・サンゴ部会長 銘苅 宗和さん(左)と一緒に


▼サンゴの養殖の様子はこちらから


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