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次世代ZEH+の小屋を建てる ③次世代ZEH+とは何か?

前回までは『ZEH』と『ZEH+』が何かを紐解きました。
今回はいよいよ『次世代ZEH+』です。

3.次世代ZEH+

いよいよ"次世代"が入りました。
『次世代ZEH+』は『ZEH+』の要件を満たしつつ(つまりZEHの要件も満たしつつ)下記のいずれか1つを導入するものです。

次世代ZEH+の場合、下記の要件は必要要件でもあり、加算対象でもあります。(5)を除いて導入しただけ補助額が積み上げられます)

1) 要件を満たす蓄電システムを導入すること
2) 要件を満たすV2H充電設備(充放電設備)を導入すること。
3) 要件を満たす燃料電池を導入すること
4) 要件を満たす太陽熱利用温水システムを導入すること
5) 要件を満たす太陽光発電システムを導入すること

ちなみに次世代ZEH+も基本の補助額はZEH+と同じ100万円です。
ですが、ZEH+では100万円の補助額の中に含まれていたV2Hが、次世代ZEH+だと加算(最大75万円)の対象になるので、V2Hを設置するなら次世代ZEH+にしたほうがお得ということになります。

蓄電システムについては、ZEH+の場合追加補助(最大20万円)の対象ですし、次世代ZEH+の場合も加算対象(最大20万円)なので、ZEH+でも次世代ZEH+でも合計補助額120万円で変わらないということになります。

燃料電池の説明は省いて、本当は導入したかったのが太陽熱利用温水システムです。液体式太陽熱温水システムは、"最大17万円"ではなく、"導入すれば一律17万円"です。省エネ効果バツグンな上に、機器代・設置費が安い。しかも我が家は、お風呂は外のジモ泉(地元の温泉)を基本使うので、たまに使うシャワーとキッチンで使うお湯しか給湯を使いません。太陽熱温水器を付ければ全て賄えてしまうでしょう。しかーし、なにせ小さい家なので屋根が足りませんでした。そして、そもそもZEHでは給湯器が付いていなければいけないという要件があるので、何かしらの給湯器を設置する必要があったのです。太陽熱温水器と給湯器両方を設置するというのはtoo muchなので、最低必要な給湯器だけ設置して太陽熱温水器は諦めるという事になりました。(将来的に、給湯器の寿命が来たら、太陽熱温水器に切り替えるということを考えています)

⑤の太陽光発電システムは10kW以上という要件が付いています。

4.補助金のためにZEHの種類を選ぶのではなく、どんなエネルギー生活にしたいかで選択すべき

このように『ZEH』『ZEH+』『次世代ZEH+』の内容を見てきましたが、単に補助金の額が大きいからといって上位のものを目指し、それに合わせて設備を増やすというのは理にかなっていません。

設備を増やせばイニシャルがかかり、その使用頻度が低かったり、ライフスタイルに合っていなければ、省エネ・自家消費率向上ができず、結果トータルコストが高くなってしまうからです。

我が家の場合、不本意にも給湯器を付けることになりましたが、給湯器を付けなければ普通のお宅とかけ離れてしまい、建築事業者やこれからZEHで家を建てたいという方の参考にならないだろうという判断もあり設置することにしました。(そもそも実証実験なので、ある程度普通の家に近づけないとサンプルとして不適切ですし。)

そういうわけで、手順としては

1.どんなライフスタイルを実現したいかを考える
2.その生活を限りなく光熱費0で過ごすにはどんな設備をどのように運用するかを考える
3.それに最も適合する補助金を見つける

という流れで決めていきました。
今回は先に3.の説明をしたので、次回以降1・2をご紹介したいと思います。

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