記憶とつながる香りたち
ふと立ちよった『中川政七商店』さんで「日本の精油」という商品と出会いました。
香りの種類がいくつかあるなかで、真っ先に手にとったのが「北の森ブレンド」です。
とても懐かしく、恋しい香りに包まれました。
夕暮れどきの窓辺で心地よい風を感じながら黄昏れている自分の姿が頭をよぎったのです。
わたしにとって北の森を感じることは、どうやらリラックスにつながっているようです。
オレンジ色の間接照明がひとつある部屋で、何も考えずただぼーっと「時」を感じる。そんな時間を過ごしたいな〜と、この香りに誘われました。
その次に気になったのが「草木ブレンド」。
草木の香りのなかに爽やかさも感じる、これまた落ち着く香りでした。
「あぁ、この香りに包まれながらヨガをしたい」
そう感じたのでした。
香りには「これまでの経験」と「今のわたし」をつなぎ合わせてくれるような力を宿しているように思います。
北の森で自由気ままに駆けまわっていたあの頃。
わたしはとっても穏やかで、心地よい時間を過ごしました。
ヨガにうってつけとされるアロマオイルに包まれたあのヨガ時間。
気持ちよさと爽やかさに、ヨガがもっと好きになりました。
香りはそれら経験を呼び起こしてくれました。
その経験に好意をもっていたわたしは、再びそれらに出会いたくなってうずうずしたのです。
試香したのはほんのわずかな時間です。
それなのにまるで魔法にかけられたかのように時を越え、場所を超え、心地よいわたしの居場所に着地しました。
また香りつながりで、帰り際に見つけたお線香「奈良1716」もまた心が喜ぶ出会いでした。
まるで奈良のお寺でゆるりと流れる時間を楽しんでいるかのような感覚になる香りでした。
いずれの商品も原材料を確認するまでの余裕がなかったので試香のみとなりましたが、自分のなかに眠る感覚が呼び覚まされ、心が喜びに満ちました。
最近は手持ちのお香たちに少量とはいえ合成香料が入っている可能性が気がかりとなりお香習慣が滞っていましたが、やはり心落ちつく香りを感じながら過ごす日々っていいなぁ〜と。
精油はわりかし天然のものと出会えますが、お香はしっかり探さないと難しいなと感じています。
つい先日ネット検索で、天然素材のみで作られているお香屋さんが京都にあることを知ったので「近々行ってみよう」と心に決めました。
いつも読んでいただきありがとうございます☆