道草植物図鑑No.5「シロツメクサ」
正式な名前は「シロツメクサ」ですが、
子どものころはクローバーと呼んでいました。
近所の空き地で目を皿のようにして探し、
いそいそと持って帰り、
ティッシュに挟んで、大量の事典を上に載せて、
四葉のクローバーの押し花をつくる。
小さい頃から馴染みの深い植物です。
積み上がった事典を早くどけたくて、
暇さえあれば覗いてみたりしていました。
シロツメクサといえば、花冠も定番ですね!
どこにでもたくさん生えていて、
ぽんぽんと白くて可愛いお花が咲いて、
冠が編めて、四葉のクローバー探しができる!
子ども心をくすぐりまくる植物。
そもそもどうして「シロツメクサ」という名前なのかというと、ヨーロッパからガラス製品を輸入する際の緩衝材として「詰め」ていたからだそうです。
今で言う、プチプチみたいな役割ですね。
環境適応能力が高く、丈夫で、人に踏まれるような場所でも元気に育つので、最近はカバープランツとして園芸界でも注目されているようです。
色んなところで目にするシロツメクサですが、
この白いぽんぽんは小さな花が集まってできているのだそうです!
確かに近くでみてみると、ひとつひとつが独立した花だとわかります。
たまに中心部分だけ咲いていない花があります。
シロツメクサは、下から順番に花が咲き進んでいくので、この花はまだ満開とはいえない状態なのです。
そして花が枯れていくのはやはり下から。
枯れた花は下を向いてくったり。
咲いてる花は上を向いてしゃっきり。
これはこれでなんか可愛い。
枯れてしまった花を少し失敬して、
花びらを剥いてみると、なんと可愛い小さなお豆さん!!
そう、シロツメクサはマメ科の植物です。
これをみて初めて、マメ科なんだ!となんだか妙に納得した思い出。
必ずしも全ての花に豆ができているわけではなさそうなので、四葉のクローバー探しに飽きたらシロツメクサの豆探しも結構楽しいかもしれません。
シロツメクサ
Trifolium repens
マメ科シャジクソウ属
ヨーロッパ原産多年草
花時期 : 4〜8月
生育地 : 畑地、路傍、野原など
出典 : 街でよく見かける雑草や野草がよーく
わかる本/ 岩槻秀明
美しき小さな雑草の花図鑑 / 多田多恵子・
大作晃一
身近な雑草の愉快な生きかた/稲垣栄洋
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?