あおい日

その日は、ブルーだった。
空が、同じ色をしていたせい。

こんな日は、お茶を淹れよう。

「自分を変えるって、こわくない?」
自分で決めたこと、信じてきたこと。
それが、じつは間違っていましたーなんて
それほどの恐怖、私は耐えられるかなって。
いやだって、それって今までの自分を
「否定」して、「受け入れる」ってことだよね。

とても勇気のいることだと思うの。

私は、気づかないフリしつつも、
少しずつ少しづつ
軌道修正。
ハッキリとは、変えない。
変えられない。
受け入れられないから。

そんなとき、このままじゃダメだという
「自分を変えました」
という人に会った。
私は聞いてみた。
どうやって、変えられたんですか。
「だって」、こわくないですか?
するとね、何て答えられたと思う?

「変えることはこわいけど、
気づかずに変わらずこのままでいるほうが
もっとこわい」

ですって。
もうね。
衝撃だった。

そんな質問をした自分が
どれだけちっぽけで、
寝ぼけていたのか。

知って、痴って、叱咤。

絶句した私に笑いかけてくれた。
その表情は、どこか懐かしそうだった。
こみ上げてくる何かを戻すように、
私はのどを鳴らした。

そんな数年前の私にいいたい。

今日も、お茶が美味しい。

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