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2022年の振り返り

これは「エンジニアと人生 #2 Advent Calender 2022」の9日目の記事です。

自己紹介

yorifujiといいます、鳥取県出身、横浜市在住、1980年生まれの42歳です。新卒で入社したNTTグループの事業会社&SIerで15年ほど働いて、今年の4月からFOLIOという証券Fintechの会社で働いています。

前職では自社サービス開発、新規サービスの立ち上げ、グループ内の受託案件などの仕事をしていました、現職ではiOSエンジニアとして働いています(技術領域はiOSネイティブとFlutterです)。

2022年を振り返ると

自己紹介で書きましたが今年の4月に転職しました、恥ずかしながら40代での初めての転職でした。

前職はNTTグループの子会社で、新卒で入社した当時は社員数が200人程度の事業会社でした。主に持株会社(研究所)やグループ内の受託開発や自社サービス開発をしている会社でした。親会社が電話会社なので音声認識・音声合成・音響処理の研究成果を使ったり、映像や音声に関する案件やプロダクト開発を主力としていました。

私は自社サービスを開発するチームで「Web会議」のプロダクト開発をやっていました。今でこそZoomが当たり前になりましたが当時(2000年代)はWeb会議は珍しく、参入時期が早かったこともあり国内の市場シェアのトップクラスにありました。

その中で自分がやっていたことはC/C++やソケットを使ったネットワークプログラミングなどの低レイヤの実装やUIの開発などを行っていました。iOSやAndroidが登場した際にはWindowsやMac OS Xで動いていたC/C++のソースを移植する作業をおこない、そのときにモバイルアプリの開発を経験しました(コミュニティオーナーの堤さんの存在を知ったのはその時でした)。UIKitなどは軽く触れる程度でした。

その後、グループ会社同士の合併などで退職する直前は2000人程度のSIerになり、新規事業の企画やPoCをやったり、チームリーダー的な作業やプロジェクト管理などを担当していました。

転職のきっかけ

同じ会社や組織で長く働き続けることに対して違和感を持っていなかったのですが(周りも同じように新卒で入社してずっと働いている人ばかりなので)、ずっと同じ組織に居ると「飽き」や「不満」が湧いてきました。コロナ禍以降はリモート中心の働き方に変わって柔軟な働き方ができるようになったことに満足していましたが、出社することが減って自宅での作業が増える中で、会社に対する「帰属意識」というものが薄れていったという実感もありました。

転職活動

転職サイト(LAPRASやFindyなど)に登録して届いたオファーを受けたり、自分で選んだところに面談を申し込みました。

Findyは中の人と面談をする機会があり、こちらの希望の条件を伝えるとそれに合う求人を紹介してくれたり、企業との面談の後に面談のフィードバックを相手の企業から貰ってくれたり、サポートに良い印象を受けました。

どちらが良いかは好みかと思いますが、自分の場合は今回が初めての転職だったので個別にサポートをしてもらえたのはありがたかったです。

転職活動をするうえで「やっておいて良かった」と思ったことを2つ挙げておきます。

レジュメの作成

ありきたりですがレジュメを用意しておいたのは良かったです。内容は、自分の経歴、やってきたこと、できること(できないこと)、今後やりたいこと、などを記載して、他人が読んでも自分の「人となり」が理解してもらえることを意識して記述しました。コミュニティの他の方のレジュメも参考にさせてもらいました🙏

面接での自己紹介や、転職サイトへのコピペなど、見返す機会も多いのでお勧めです。

発信活動

なんとなく転職を考え始めてから実際に転職をするまで結果的に1年〜2年程度の時間があったのですが、その間に技術記事を書き溜めていました。

https://zenn.dev/yorifuji

といっても、技術記事をコンスタントに書きつづけるのはなかなか難しく、特に前職の終盤ではコードを書く機会そのものが減ってしまったこともあって記事のネタを探すのにも苦労していました。

そんなときにこのコミュニティを知って、堤さんの発信に対するスタンスを聞いたり、他の方の「人生」から刺激を受けたことで続けられたような気がします。

前職では専門職ではなく、対外的なプレゼンスや実績が乏しい自分が転職できるのか不安がありましたが、発信の成果もあってか幾つかオファーを頂き、現職への転職を決めました。

現在地

現職は良い意味で小さな会社です。「ベンチャーは組織やルールが整っていない」と良く言われるのですが、弊社に関して言うとトラディショナルな前職と比較しても良く整えられている印象を受けます。

事業ドメインが金融系ということもあってサービスの内容が複雑だったり、アプリ内のテキストやストアに掲載する文言を変更する際には事前のコンプライアンスチェックが必要だったりと、独特のルールやキャッチアップに苦労するところもあります。

転職したことでキャリアリセットのような形になり、前職ではどちらかと言えばマネージャに近い役割・立場でしたが、現職では担当エンジニアという立場で開発タスクをこなす毎日です。

おわりに

「40代での転職は失敗するリスクも高い」と言わることもありますが、いまのところなんとかやってます。環境を変えたり新しいことを覚えたりするのは、めんどくさいこともあるけど、刺激もあって楽しいです。

「若いうちにもっと経験を積んでおけば良かった」と思うこともありますが、他の人がすでに体験したことを自分はこの先、40代や50代で経験できるかもと考えれば、人生を飽きずに楽しめるかもしれません。

などと強がってみたものの、やはり若いうちから経験や実績を積んで人生の選択肢を増やしておくべきだったかなと感じています。プライベートな話をすると私には小学生の子供が2人いますが、もし自由度の高い働き方が選択できる状況であれば、もっと家族と接する時間や趣味に使える時間を増やせていたかもしれません。

以上、2022年の振り返りでした、最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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