今日言えなかったことは明日言えるようになるだろうか

もう夜の10時である。
昨日の演奏と、家電を運んだ疲れでいつもよりよく寝た日だったように思う。
夜、雨の中呼び止められたと思ったら、下の階の人だった。
大家さんにしか挨拶をしていなかったので、ちゃんとお会いできてよかった。

今日は一日中休むと決めていたので、のんびり買い物したりご飯を選んだりした。
食べる量も増やしたらすぐ眠くなり、昼寝をした。
最近全く夢を見てない感じがする。これっていいんだっけ。それとも疲れているとそうなるんだっけ…
荷物整理をしていたら持ってる漫画を少し読み出してしまって、なかなか進まなくなる。

辛い過去の記憶を持ち、現在の自分さえも認めることのできない人の苦しい物語。
こんな自分なんか、と思っている時が一番辛いと思う。
どれだけ他者が認めてくれても、自分だけが赦さないことで認められないことになってしまう。
愛されているのに、愛される資格なんかないと思ってしまう。
悪いのはお前だ、と聞こえるから。
高校生の頃、被害妄想が止められなくて毎日を必死に隠れるようにして生き抜いていたことを思い出す。
街ですれ違う人たちは全員私のことを見ていたし、私は笑顔になってはいけなかったから、面白い先生の話に笑いを堪えていたりした。
友達がうまく作れなくて、クラスでひとりぼっちだった。
渡り廊下ですれ違う先生のことを、いつも見ていた。
みんなに囲まれて楽しそうに笑う女の子を、いつも見ていた。
自分を赦せない感情は根深い。
だから今の私になれるまでこんなに時間がかかったのだろう。
誰かを傷つけ、その後のあらゆる過程を知っていく中で、
自分を必要以上に傷つけない術を学んだのかもしれない。
どんな過去も、私を作ってくれたもの。

明日の私を今日の私が作り変えていく。




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